ソウルから
KTXや
SRTなど鉄道で約1時間~1時間半で行ける
忠清北道(チュンチョンプット)。韓国の真ん中に位置し、唯一海に面していない内陸地域になっています。
豊かな自然環境からアクティビティスポット、歴史を感じることができる寺院まで幅広い観光地が集まっていて近年、韓国旅行で地方旅をする外国人観光客に人気を集めています。
忠清北道で必ず訪れて欲しいスポットを厳選。地方旅の参考にしてください。
青南台(チョンナムデ)
【有料】歴代大統領が休息を得た別荘を観て回ろう
全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領時代の1983年に建てられた大統領専用の別荘。南にある「
青瓦台(チョンワデ、大統領官邸)」という意味で、全斗煥大統領から盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領まで6人の大統領とその家族が使用し、現在は一般公開されています。
敷地の総面積は1,825,000平方メートル。大統領専用空間や客間などがある本館を中心に全9ホールのゴルフ場、錦鯉やフナなどが泳ぐ養魚場、大統領記念館など大統領に所縁のある施設が。
敷地内は上水源保護区域で守られ、散策路や展望台を通して四季折々の景観を眺めることができます。「
製パン王キム・タック」や「
IRIS」などドラマや映画の撮影地としても有名です。
公共交通を利用して「青南台」に行く場合、青南台行きのシャトルバス発着所である文義(ムニ)で青南台の入場料とシャトルバス往復チケット代を払い専用バスに乗って入場しなければ行けません。タクシーで直接向かうことはできないので注意しましょう。
島潭三峰(トダムサムボン)
【無料】大川に浮かぶ3つの峰、芸術家や学者らに愛された景勝地
忠清北道の北東部に位置する丹陽(タニャン)の南漢江(ナムハンガン)に散在する「
丹陽八景」。八景中、最も美しいとされる「島潭三峰」は、「名勝 第44号」に指定されている景勝地です。南漢江の中央にそびえ立つ奇岩、将軍峰(チャングンボン)、妾峰(チョッポン)、妻峰(チョボン)から成ります。
高麗末期から朝鮮最初期に活躍した政治学者、鄭道傳(チョン・ドジョン)をはじめ多くの学者や文人らが訪れ風景を楽しんだとされています。
岸辺から見るだけでなく「遊覧船」と「モーターボート」(共に有料)もあり、約30分かけて「島潭三峰」を間近で鑑賞することができます。
万天下(マンチョナ)スカイウォーク
【有料】スリルを満喫しながら丹陽の絶景を一望できる
丹陽の南漢江にある展望台。水面から90メートル高さの絶壁に設置され、床は透明な強化ガラスで作られています。まるで空を歩くようなスリルを体験しながら市内や周辺の山々を見渡すことができるでしょう。
その他にもワイヤーロープを利用して川の上を滑降する「ジップワイヤー」やくねくね曲がったレールを走る1人乗りコースターの「アルファインコースター」など様々なアクティビティも楽しめます。
法住寺(ポッチュサ)
【有料】世界遺産に指定された新羅時代の名刹
新羅(シルラ)の真興王(ジヌンワン)の時代である553年、天竺から経典を持ち帰った義信祖師(ウィシンジョサ)によって創建された「法住寺」。
境内には「国宝 第55号」に指定された「捌相殿(パルサンジョン、八相殿)」を含め国宝3点、宝物12点のほか貴重な仏教文化財を多く有しています。2018年には「山寺、韓国の山地僧院」の1つとして世界遺産に指定されました。
「法住寺」ではテンプルステイを積極的に受け入れていて、韓国の仏教文化に触れたい外国人観光客にも人気があります。
忠州湖(チュンジュホ)観光船
【有料】丹陽八景を堪能できる観光遊覧船
丹陽にある韓国最大の人工湖、「忠州湖」を走る観光船。船乗り場は4つで丹陽の長淮(チャンファ)渡船場、堤川(チェチョン)の清風(チョンプン)渡船場、忠州の忠州渡船場と月岳(ウォルアッ)渡船場で船に乗ることができます。季節ごとに姿を変える忠州湖の美しい景観を鑑賞するために多くの観光客が訪れます。
船乗り場によってコースや時間が異なるため、旅行のスケジュールに合わせてコースを決めてもいいでしょう。中でも丹陽八景である、「玉荀峰(オッスンボン)」と「亀潭峰(クダムボン)」を近くで見ることができる長淮渡船場発の長淮~清風コースがおすすめです。
また乗船時、証明書を提示しなければなりません。パスポートを持って行きましょう。
温達(オンダル)観光地
【有料】高句麗の武将・温達将軍の伝説をテーマにしたスポット
「丹陽温達オープンセット場」や「温達洞窟」、「温達館」は隣接していて、 歩いて周ることが可能。「温達山城」はセット場から往復1時間程離れているため、全てのスポットを周るには1日を費やした方がいいでしょう。
ブラックストーン ベルフォーレリゾート
【有料】ゴルフからマリンスポーツ、動物との触れ合いまで多彩な体験が楽しめるリゾート施設
家族や友人、恋人、団体での利用におすすめの複合レジャー施設。
敷地内には18ホールのパブリックゴルフ場をはじめジェットボートやドラゴンボート、ヨットなどが体験できる「マリーナクラブ」、1人乗りのソリで路上を滑る「リュージュ」、羊にミニチュアホース、ロバ、ミニブタに触れ合える「ベルフォレット牧場」、トレッキングなど多様なアクティビティが用意されています。
またコンドミニアムもあり大人数で宿泊してゆっくりリゾートを楽しむことができます。
清風湖(チョンプンホ)観光モノレール&清風湖畔ケーブルカー
【有料】自然に触れ合いながら山頂へ。頂に立つと湖や山々が目前に広がる
忠清北道・堤川にある「飛鳳山(ピボンサン)」中を走る「清風湖観光モノレール」と「清風湖畔ケーブルカー」。
観光モノレールは鬱蒼とした林に敷かれた2.6kmのレールを自動で走り約20分で山頂に到着します。自然を直に感じながら頂上まで登ることができるアクティビティです。
一方ケーブルカーに乗れば「飛鳳山」頂上まで9分。山頂からは韓国内最大の湖である「清風湖」や国立公園に指定されている「
月岳山(ウォラッサン)」など周辺観光地が一望できます。
ケーブルカーキャビンは一般のものと床が透明なものの2種類。透明なキャビンに乗れば絶景と共にスリルも楽しめるでしょう。
風を切って自然を満喫しながら山頂を目指したい人は観光モノレール。お年寄りや小さい子どもと一緒に楽しみたい場合は、ケーブルカーがおすすめです。
永同(ヨンドン)国楽体験村
【無料(一部体験有料)】国楽演奏が無料で聴ける体験施設
朝鮮時代初期に活躍した音楽家、蘭渓(ナンゲ)・朴堧(パク・ヨン)。宮廷音楽に大きく寄与した人物で朝鮮半島に伝わる伝統音楽「国楽」の代表的な3大音楽家の1人です。朴堧の故郷である忠清北道・永同に「国楽体験村」を建て、
韓国の伝統音楽の魅力を伝えています。
総面積75,956平方メートルの敷地内には、ウリソリ館、国楽ヌリ館、ソリ創造館、天鼓閣という4つの施設が。
ウリソリ館には300席を有するホールがあり、毎週土曜日には蘭契国楽団による国楽常設公演が開催されています。
ソリ創造館では太鼓やチャング(韓国伝統の打楽器)といった国楽器を体験できるプログラムも。また天鼓閣には、世界最大の大太鼓「天鼓(チョンゴ)」が展示されています。
体験村への入場は無料。常設公演も予約無しで無料で鑑賞することができます。ただし一部の体験プログラムは有料です。
槐山(ケサン)韓紙体験博物館
【有料】お土産にぴったりの韓紙工芸体験ができる博物館
韓国で代表的な
韓紙生産地である忠清北道・槐山。韓紙家業を3代に渡り継いできたアン・チヨン氏が館長を勤める「槐山韓紙体験博物館」は、世界で唯一の韓紙だけにスポットライトを当てた韓紙専門博物館です。
韓紙に関する遺物から工芸品、伝統韓紙、現代風にアレンジされた韓紙まで数百種類の韓紙を展示。
また韓紙作りや韓紙工芸、韓紙印刷、天然染め、陶磁器工芸など体験プログラム(有料)もあり、手作りのお土産を作ることができます。
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