避馬通り(ピマッコル)

韓国旅行特集記事

避馬通り(ピマッコル)
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作成日：07.05.23更新日：22.03.28

「避馬通り」とは？

朝鮮時代、馬に乗った高官たちが鐘路(チョンノ)の大通りを通り過ぎる際、庶民は平伏して待たなければならず、この煩わしさを避けるべく、大通りの一本奥の路地に入って、高官の馬が通り過ぎるのをやり過ごした、と伝えられています。

いつからか「馬を避ける道＝避馬通り(ピマッキル)」、または路地(コルモッ)という単語から「ピマッコル」と呼ばれるようになりました。「避馬通り」は１か所だけではなく、「光化門(クァンファムン)」から「東大門(トンデムン)」にかけての各地にありました。

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かつてあった「ピマッコル」の路地と看板

「避馬通り」の案内文

その後、ビルが立ち並ぶようになっても各地の「避馬通り」は残り、もともと庶民でにぎわった通りなだけに庶民情緒あふれる飲食店が多く立ち並びました。現在は再開発の影響を受け、多くの「避馬通り」が無くなりましたが、現在も残っているところ、また形を変えて残っているところなどがあり、紹介します。

鐘路３街(チョンノサムガ)

かつての避馬通り(赤色で印)

地下鉄１・３・５号線の３路線が乗り入れる鐘路３街駅付近には「避馬通り」が残っており、東西を横切る鐘路の大通りだけでなく、「昌徳宮(チャンドックン)」へと続く通りも「避馬通り」とされています。

昔ながらの飲食店が多く残っており、以前の姿を知る人たちから、外国人観光客まで幅広く支持されています。

鶏林食堂(ケリムシッタン)

タットリタンの人気店です。じっくり煮込まれた鶏肉はほろほろとやわらかく、具もたっぷり入って食べ応え満点！スープは辛味が強めですが、ニンニクのうまみが溶け込んでコクのある味わいです。

鐘路鶏林タットリタン(旧鶏林食堂) 鐘路本店
ニンニクたっぷりピリ辛鍋・タットリタンの人気店！
ソウル > 仁寺洞・鐘路

1号線鐘路3街駅12番出口徒歩5分

5.0 / 5.0
20

ヨンチュノッ

1933年創業の老舗コムタン専門店で、人気メニューの「コリコムタン」は、しっかりと出汁のきいたスープに、よく煮込まれた牛テールがごろっと入っておりボリューム満点です。

ヨンチュノッ
24時間営業で便利！1943年創業の老舗コムタン店
ソウル > 仁寺洞・鐘路

3号線鐘路3街駅2-1番出口徒歩1分

5.0 / 5.0
20

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鐘路３街牡蠣ポッサム通り

「牡蠣ポッサム」とは、ポッサムに新鮮な生牡蠣が添えられたメニュー。牡蠣ポッサム専門店が集まっているこの「牡蠣ポッサム通り」も、かつての「避馬通り」の名残りです。

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光化門(クァンファムン)

光化門(クァンファムン)駅から鐘閣(チョンガッ)駅にかけての鐘路１街(チョンノイルガ)にあった「避馬通り」は再開発のため無くなりましたが、当時の路地の人気店は各地に移転しました。

再開発の結果、一帯には「グランソウル(清進商店街)」「タワー８」「ルメイエル鐘路タウン」「光化門Dタワー」といった４つの高層ビルが建てられました。各ビルの低層階や地下は飲食店が多数入店したグルメモールになっていて、観光客でも利用できます。

４つの建物の１階は共通して、かつての「避馬通り」が感じられるような路地が建物内に設けられ、かつての路地裏が姿を変えて現代でも感じられるような構造になっています。

「ルメイエル鐘路タウン」に再現された「避馬通り」の紅箭門(ホンサルムン)

現代風に再現された建物内の路地