「ヘムルタン」は海岸沿いの刺身店や専門店はもちろん、ソウルの明洞(ミョンドン)や東大門(トンデムン)などの一般的な観光エリアでも食べられます。大(4人前)、中(3人前)、小(2人前)とサイズが分かれているお店が多く、注文すると大きな鍋が運ばれ、火をつけたら、調理はお店のスタッフがしてくれることが多いです。半分くらい食べたら、ラーメンやうどんを追加注文して入れたり、シメにはポックムパッ(焼き飯)やおじやにするのも韓国式です。 |
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スタッフが具材に豪快にハサミを入れる |
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煮込む前のヘムルタン(例) |
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うどんやラーメンを入れて、海鮮うどん・海鮮ラーメンに! |
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シメには残り汁を使ったポックムパッが定番 |
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<メウンタンとは?>
「ヘムルタン」と似た海鮮鍋料理に「メウンタン」があります。韓国語で「メウン=辛い」「タン=鍋・スープ料理」という意味です。ヘムルタンのように素材が豪華ではありませんが、特定の魚のアラを使った鍋料理です。また、辛くない海鮮鍋料理は「チリ」と呼ばれます。
韓国では魚をさばいた際に、余った材料のほとんどをメウンタンにし、魚や野菜の濃厚な出汁が味わえます。特に水産市場では、魚を一匹購入した場合、刺身とアラに分けてくれるのが一般的で、アラは市場内の食堂に持ち込み、別途料金を払えば、メウンタンとして出してくれます。 |
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クロソイを使ったメウンタン(例) |
ワタリガニを使ったコッケタン(例) |
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<おひとりさまでも食べられる?>
ヘムルタンやメウンタンは、韓国ひとり旅では一般的には食べられません。その代わりに「トゥッペギ」と呼ばれる一人前用のメニューがあり、専門店や定食店で食べられます。様々な海産物が入ったものは「ヘムルトゥッペギ」。済州島(チェジュド)ではあわびやシャコなどが入った「チョンボットゥッペギ」が観光客の間で話題に。スプーンでごはんをよそい、スープにつけていただきましょう。出汁がご飯によく染み美味です。 |
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ヘムルトゥッペギ(例) |
チョンボットゥッペギ(例) |
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