2015/12/29 8時ごろ、有名な景勝地である馬耳山を訪問しました。
全州のバスターミナルから鎮安へ行く朝6時台のバスに乗り、真っ暗な山道を1時間ほど走ると、鎮安バスターミナルに着きます。
バスターミナルは改装中なのか、あちこちに建築資材が置かれていましたが、早朝にもかかわらず待合室は地元の方でいっぱいでした。
馬耳山行きのバスの時刻表を探したものの、見当たらなかったのですが、事前の調査では 7:30 のバスがあるはずなので待っていると、乗り場に到着した小型のバスに「마이산」(馬耳山)の文字を見つけたので、乗車しました。(T-moneyカードが使えました)
バスが発車すると、しばらくして車窓から馬耳山が見えてきます。
その姿はまさしく馬の耳のように見えますが、明らかに異質なので神秘を通り越してちょと不気味な感じすらします。
最初にこの山を見つけた人は、さぞ驚いたことでしょう。
と、ここで突如、バスが空き地のような場所に入っていき停車しました。
運転手さんがバスから降りていったので、あわてて後に続いて降りようとすると、「給油するので、乗っててください。」といわれました。
「客がいるのに給油とは?」ちょっと戸惑いましたが、給油所からは馬耳山がきれいに見えたので、給油が終わるまで写真を撮っていました。
こちらの口コミによると、給油所に立ち寄ってくれる運転手さんがいるということで、もしかしたら同じ方だったのかもしれません。
おかげできれいに写真が撮れたので、なかなか、粋な計らいだったと思います。
給油所から再出発し、10分ほどで北部駐車場に到着しますが、まだ8時台ということで、食堂などのお店は開いていませんでした。
駐車場から、食堂の脇を抜けてしばらく行くとお寺(馬耳寺)があり、その先に「馬の耳」の間へと登る数百段の大きな階段があります。
ここから、先がまったく見えない階段をひたすら上っていくのですが、これがなかなか大変で、息が上がって汗が吹き出すものの、一向に終わりが見えません。
と、階段の先から若い女性の声が聞こえてきます。
霊力の集まる場所という話もあったので、そういった不思議な現象なのかと思いきや、階段を上った先には、本当に若い女の子の団体さんがいてビックリ。
彼女たちは、お寺の宿泊客なのか旅行者なのか、揃いのジャージを着ていたので学生さんかもしれませんが、お互いに写真を撮りあったりとにぎやかでした。
ちょうど「馬の耳」の間には、華巌窟と呼ばれる洞窟のような山の裂け目へと登る階段がありましたが、落石の危険があるためか今は封鎖されているようです。
近くで見ると山の表面は小さな石や砂が積み重なっていて、ところどころ侵食されて出来たような大きな窪みがあります。
いつの間にか女の子たちも山を下りていき、あたりが静寂に包まれると、この世のものとは思えない馬耳山の姿もあいまって、先ほどまでの喧騒が幻のように感じられるので不思議です。
ひたすら山に圧倒されながら、銀水寺、塔寺、塔影堤を通って、南部駐車場に到着しましたが、特に塔影堤では、馬耳山が鏡のように水面に映りとてもきれいでした。
南部駐車場のバス停でバスを待っていると、時間よりもちょっと遅れてマイクロバスが到着したのですが、私が待っていたバス停の反対側に停車しました。
客が降りたらバス停のところに来るのかと思いきや、なぜかバス停には止まらずにそのまま発車してしまいます。
慌てて後を追いかけて、何とか乗ることができましたが、見切りが早い運転手さんもいるようなので、バスを待つ場合は注意したほうがよいと思います。