「許浚(ホジュン)博物館」は、地下鉄9号線「加陽駅」と「陽川郷校」駅の中間くらい・・・という、さほど便利でもない場所にあります。
「2005年開館」、つまり、韓国ドラマ「許浚」放映後にできた博物館のようです。
「大韓韓医師協会」「許浚博物館」と書かれた正門の隣りでは、韓方医・許浚が病人を治療しています。
「辺鄙な場所だし、ドラマ放映は数年前らしいし、寂れているのでは」と失礼な予想をしていましたが、行ってみると子どもの団体や中高年であふれていました。
訪問日が偶然にも第二・第四土曜の「定例無料観覧日」にあたる日だったから、という可能性もありますが
※ただ、通常時も入館料はたしか「おとな800ウォン」で、高額ではありません。
体験室を覗くと、子ども達が体験学習中(韓方体験ではなく、何か箱を作っていました・・・)でした。
展示室のかなりの部分が「撮影禁止」なのですが、朝鮮時代の御医や医女の制服、許浚が王の診察や医学書「東醫寶鑑」の執筆に励む姿がマネキンや映像で再現されています。
大邱広域市の「韓医薬文化館」に比べると、展示物全般(『体質診断』モニター画面や、体験コーナーなども)の外国語対応はイマイチですが、この博物館の特記すべき点は「屋上に薬草園がある」ことです。
薬草には、名前(漢字名併記)と効用が書かれた名札が付いています。小屋のようなものがあるので「動物も韓薬の薬材に??」と思ったら、高麗人参の栽培スペースでした。←そういえば、通常の栽培畑でも高麗人参には黒いカバーのようなものが掛かっています。
展示の観覧後は、薬草園から漢江の景色を眺める、1階の公園を散歩する、博物館の隣りにある「グラナダ(カトリック教会の障害者作業所が運営するコーヒーショップ)」でドーナツを食べるなど、週末を楽しむ韓国人の家族連れが目立ちましたが、一人で訪ねてもそれなりに面白い場所です。5年ほど前に訪ねられた方は、
http://comm.konest.com/topic/52725
ガイドさんと一緒に行かれたようで、これが一番オススメの訪問方法かもしれませんが、それはさておき、韓方好きの方や、ソウルでちょっと時間のある方はぜひ。