さる9月13日(火)に、光化門の大韓民国歴史博物館の3階で「美しい旅、永遠な友情」という企画展が始まりました。
※永遠「の」ではなく、「な」なのは、案内の日本語訳に従ったものです。
展示室の入口にある案内の日本語版を見ると、
「1961年、アメリカのケネディ政府は発展途上国の教育・農業・技術の向上、保健衛生状態の改善、地域開発などを目的とした海外ボランティア組織として、ピース・コーを創設した。1966年から1981年まで15年間、1700人余り(職員含み2000人余り)のボランティアが我が国を訪れた。彼らのほとんどは大学を卒業したばかりの若者で…」
韓国が貧しかった時代の米国の援助に感謝する回顧展のようです。米国との関係が冷え込んでいるといわれる当国ですが、「永遠な友情」とは、ずいぶん感動的なキャッチコピーです。
館内では、米国人教師の授業を受けた元・生徒や、当時の訪問者(2012~2015年に韓国を再訪したとのこと)のインタビュー映像なども流れていました。
展示物の題名に短い英訳がついている以外、オール韓国語ですが、関係者かとも思われる高齢白人観覧者などが熱心に見入っていました。
英語の授業が行なわれた教室を再現した空間、「道で唾を吐いてはいけません。結核菌が飛び散ります」というコワい啓蒙ポスター、田舎の民家で不味そうに(すみません、私の個人的印象です)食事をする米国人青年たちの写真など、韓国人でも米国人でもない外国人が見ても興味深い資料が多い展示です。
11月20日までと、あと2ヶ月続く企画展(常設展同様、観覧無料)なので、光化門近辺にお越しの方は、一度お立ち寄りを…。
ところで、この企画展に劣らぬ人気スペースが、カメラで自撮りした写真を館内プロジェクターに残したり、プリントアウトして持ち帰ったりできる(無料)施設でした。時間のある方、こちらもお試しを