14年06月07日 9時に訪問しました。
地下鉄 三角地駅から歩いて2分ほどのところにある巨大な博物館です。
敷地内には、航空機、戦車、対空砲、船などが展示してあり、戦争記念館の開館前でも自由に見ることが出来ます。
私は軍事マニアではないので、詳しいことはよくわかりませんが、韓国軍のものがメインで一部、アメリカ、ソ連(北朝鮮?)の戦車などが展示されていました。
展示物とはいえ、軍事車両を非常に近くで見ることができますし、一部は車内に乗り込むことも出来ます。
私の主観ではありますが、兵器が持っている無骨さや冷徹さはこのような場においても残っているように感じられました。
メカニックとしての兵器には合理主義の美しさを見出すことも出来るのですが、これらが造られた意味や目的に思いを馳せるとき、えも言われぬ重苦しさを感じます。
ちなみに今回は、スケジュールの都合上、あまり時間が取れず、1時間30分ほどで、戦争記念館を観覧しました。
戦争記念館の内部は、非常に洗練されており、収蔵品の種類・量ともに圧倒されるほどです。
展示内容は独特のストーリーに基づいて展開し、まず最初には護国追慕室での「鎮魂」から始まります。
非常に厳かな気持ちになった後、古代から現代に至る韓国(朝鮮)の戦争の歴史をさまざまな資料・遺物を基に紹介していきます。
同時に、「何のために戦うのか?」といった根本的な問いが、常に展示のテーマになっています。
展示物の案内は一部日本語もありますが、ほぼ韓国語と英語です。
戦争を軸に古代から現代までつながる一連を切り取るという視点は、なかなか日本人が持ち得ないのではないかと個人的には思いますし、分断国家であり「戦争」が今も現在進行形の現実である韓国だからこそという気がします。
訪問時には、韓国の青少年向けのガイドを伴ったグループが5組ぐらいいましたので、教育的な役割も果たしている施設なのでしょう。
もっとも参加している子供たちは、リラックスした雰囲気でしたが
展示の内容も質的に高く、テーマも重いとなると、なかなか1時間30分で全てを把握することは難しいので、次回に訪れるときには、なんとか事前にガイドを予約して、じっくりと時間をかけて内容を噛み締めつつ観覧したいと思います。
ちなみに、敷地内にフードコートっぽい食堂があるので、簡単な食事は取ることが出来ます。
(入口を入って左手側です)