4月23日(土)の自由観覧日に行きました。日本語ガイドがないことはわかっていたのですが、この日しか日にちが取れなかったので・・・
チケットを買って中に入ると、子供たちや学生らしいグループなど、韓国の人たちも、ほとんどがガイド付きでグループごとに観覧していました。なんとなく、傍にいたボランティアガイドらしい(韓服を着ていたので、そう判断しました。)女の人に、
「今日は、日本語のガイドはないんですよね」
と、韓国で聞いてみました。すると、その人がかなり年配の男の方を連れてきてくれて、
「この人は、日本語が上手でとても詳しい人です。彼が案内します。」
と・・・
この年配ボランティアさん、他のボランティアの人たちからもかなり尊敬されているようで、私たちを案内してくださっている途中にも、何回か、他のボランティアさんから質問されていました。
「なぜ宗廟がユネスコの世界遺産に制定されたのか」や、朝鮮王朝の歴史などをわかりやすく説明してくださいました。当然、日本の歴史の負の部分も関わってきますが、
「歴史というのは、その時代その時代の為政者によって、考え方や見方も変わるものです」
と、とても冷静に分析して話してくださり、本当にありがたかったです。朝鮮の歴史にあまり興味がなかった夫も、「とても良かった」と話していました。
また、来週が大祭ということもあり、普段は閉まっている正殿の扉が開いていて、来週参加する李王朝の子孫たちが練習をしていました。彼らも練習しながら、中の写真をこっそりスマホで撮ってましたよ
正殿のところまでは上がることはできませんが、階段の途中まで上って中を見ていたら、どの部屋にどの王様の位牌があるのかが表示されていて、これも得した気分でした。
全部で約1時間のガイド。もちろん無料です。決まりに縛られずに、ガイドをしてくれるよう頼んでくれた初めに出会った女性ガイドさんも、分かりやすく実際に案内してくださったガイドさんも、本当にありがとうございました。
韓国の歴史だけでなく、韓国の人の優しさにも触れることができました。