※個別の旅行日程に対する休業情報のお問い合わせはご遠慮ください。
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利用時期:2023.06お気に入り追加金井山城マッコリ土産酒社長の劉清吉さんに、とても親切丁寧に金井山城マッコリについての歴史や伝統、製法などを教えて頂きました。
伝統的な製法で守り続ける事は、後継者問題だけでなく、水1つにしても良い環境が続かないと美味しいお水は確保できませんし、手伝ってくれる人にも恵まれないと、難しい事なのだと分かりました。
そして、このマッコリの事を知り、飲み続けてくれるお客さんがあり続ける事も。
社長の励みになっている事は、1979年に当時の大統領から民俗酒第1号に指定された事、そして国の農林畜産食品部より、「大韓民国伝統食品名人」という称号を頂いた事により、2013年に伝統食品名人、第49号に指定された事です。
社長は私達に、大韓民国食品名人の分布地図を見せて下さいました。
お話によると、国に指定された食品名人の数は91名。
そのうちお亡くなりになられた方などを外し、現在活動されているのは77名。
マッコリ作りで指定されているのは、韓国で社長さんただ1人。
釜山広域市で指定されている食品名人でもただ1人です。
地図を眺めると、韓国全土にコチュジャンや、キムチ、焼酎、味噌など様々な伝統食品の名人がいらっしゃる事が分かりました。
韓国の食は多彩で豊か。
そこには、それぞれの伝統的な製法、それを引き継ぐ人々と、それぞれのストーリーがあります…
その土地の美味しい食品を育む美しい自然も存在する…
77の伝統食品と、その伝統と歴史、食品を守り、作り続ける大韓民国食品名人に出会う旅。
それが私の新たな旅の目標です。
コロナ後、私は今回の韓国の旅を全力でぶつかり、五感で感じました。
その中で、あんなに楽しかった場所、美味しかった場所、賑わっていた場所の多くが、寂れてしまい、悲しい気持ちになりました。
しかし、それとは裏腹に、とても親切にして下さる韓国の人々に沢山出会いました。
何とか頑張って欲しい。
その気持ちで、51の投稿すべてを全力で投稿致しました。
これが私なりの韓国に対する愛、そしてアリランです。
(プチ情報)
韓国農林畜産食品部より、指定された韓国伝統食品名人のリストは、韓国伝統食品マスター協会に、氏名、住所等が詳しく記されております。
대한민국 식품명인(大韓民国食品名人)で検索し、翻訳ボタンを押せば、どのブラウザでも大体読む事が出来ると思います。
皆様もぜひ、伝統の味を守り続けている大韓民国食品名人の作られた食品を食べに足を運ばれてみてはいかがでしょうか?投稿日:foodieさん | 23.06.19bianさん
いつも充実した旅、貴重なレポートを共有して下さって有難うございます。
旅の記録、楽しく読まさせて頂きました。
新たなる目標韓国食品名人の旅。わくわくしますね。またレポート期待しております。
ソウルの北村に韓食文化空間イウムという施設が出来ているのはご存知でしょうか?そこでは韓国食品名人の食品を試食出来たり、料理が習えたりするみたいで次回の渡韓で行きたい場所のひとつになっています。
全国のマッコリも展示販売されているみたいで、マッコリ作りも出来るみたいですよ。金井山城のマッコリもあるみたいで作れたりするみたいです。
私は地方旅はなかなか難しいので、こちらで体験させて頂こうかなと思っています。とはいえやっぱり実際作られている場所を訪ねたり、名人のお話を聞くのはまた違いますよね。日本では工房等訪ねたりするのが好きなんですが、見ると実際作ってみたくなってしまうので体験まですると1日かかってしまうので韓国では無理そうです
いつか食品もですが、工房巡りもしてみたいです。
薬菓名人の金名人のは食べた事があります。美味しいのでbianさんも見つけたら食べて見てくださいね。確か博物館をされてるそうなので機会があったら見に行ってみてください。bianさんに思いを託します
投稿日:bianさん | 23.06.19foodieさん
こんばんは!
こちらにも返信を下さり、コマプスムニダ^^

そして、毎回なのですが、普通の人があまり知らないような情報や文化を教えて下さり、ありがとうございます
今回の投稿は、私はfoodieさんに読んで頂きたいなと思いながら書きました^^
ソウルの北村の「韓食文化空間イウム」、すぐに調べて見てみました。
素晴らしい施設ですね!
どの国の人が訪れても、韓国の伝統食品等がどんな物があるのかというのが一目瞭然ですね。
ちゃんと、「韓国食品名人体験館」というのがありました
さすがです。
これは次のソウルではぜひ、行ってみたいです!
薬菓名人の金名人のお菓子…こちらも美味しそうですね
国が認めた名人というと、ドラマとかの影響もあってか、少し近寄れない雰囲気があるのかなとか思っておりました。
しかし、今回実際に、マッコリ名人の劉清吉さんにお会いしてみると、
穏やかで温かく、礼節を重んじる方でして、瞳の奥はまるで澄んだ水を湛えているかのように静かでまっすぐ…強欲とは真逆にいるような方でした。
きっと、他の名人の方々も、そのような方ではないかと推測致します。
旅も人生も、目標が出来ると楽しくなりますね
foodieさん、いつも温かいお言葉と、面白くて興味深い情報を教えて下さり、ありがとうございます^^

直接メッセージを送らせて頂きました。 -
利用時期:2023.05お気に入り追加金井山城マッコリ博物館のすぐ隣。
そこでは今でも昔ながらの製法で、麹作りをしているオモニ達がいらっしゃいます。
ちょうどお昼時で、オモニ達は麹作りで疲れた体を横たえて昼寝をされておりました。
オモニ達は休憩中ですので、社長は麹室に入る前に、金井山城のマッコリについてのビデオを見せて下さいました。
金井山城マッコリは、今でも唯一昔ながらの伝統的な手間のかかる麹作りから始まります。
麹作りには、ライ麦と水。
その2つだけで作られます。
水は、金井山の地下250mから取られるミネラル豊富な水。
その2つを合わせ、後はオモニ達が祖母から母親、母親から娘へと代々引き継がれた方法で行われます。
最初の方は、麹作りが上手くできなくて、朝から夜遅くまで作った事もあるそうです。
小さな木の板の上でクルクルと足で踏み、その生地を麹室で寝かせます。
それを何枚も何枚も…本当に重労働だと思います。
麹室では練炭などを燃やし、暖かい温度を作ります。
ちょうど良い麹室の温度は、50年も経てば、頬で感じる温度で分かるそうです。
寝かせた生地には麹が着くのですが、その麹菌の事を、オモニ達は麹の花が咲くと呼ぶそうです。
白い麹の花よりも、黄色の麹の花が咲くと、良いマッコリが出来ると言われているそうです。
麹室に案内されました。
麹室では、温かい温度の空気だけでなく、とても良い香りが漂っています。
「何かヨーロッパの美味しいパン屋さんに入った時の香りに似ています。」
そう言うと、社長はうんと頷き、「そうですね。良いパンの香りに良く似ています。」
そして、麹室自体にくっついている麹菌を指差し、微笑みました。
寝かせて出来た麹は、外の天日で乾燥されます。
天日で干す事により、より美味しくなるそうです。
そうして出来た麹は、この後蒸したお米と美味しいお水と一緒に混ぜられ、マッコリが出来ます。
金井山の山頂には、金井山の名前の由来となった、金の水を湛える井戸があるとされております。
その金の水が黄色の麹の花を咲かせ、オモニ達やマッコリ名人の手を借りて、美味しいマッコリを作るのではないか?
そんな気がしてなりません。
私達がマッコリについての話を聞き、とても感動しておりますと、社長は喜ばれた様子でもっと案内して下さると言って下さいましたが、この後の予定もありましたので、丁重にお断りすると、再度ご自身のお車で、金井山城マッコリ土産酒の場所まで送って下さいました。
本当にありがたい事です。
社長は、最後に東門まで歩くと良いと教えて下さいました。
東門まで徒歩約30分、西門までも徒歩約30分。
ここは約400年前に、金井山城を作り、マッコリを作った人々が住んでいた場所…そう思いをはせながら、私達は何かとても温かい気持ちになり、東門へと向かいました。 -
利用時期:2023.05お気に入り追加こちらの社長である劉清吉さんのお車に乗せて頂き、こちらに到着致しました。
ここは、社長が何十年もかけて収集した韓国と日本の昔の農機具や、お酒作りの道具、そして金井山城村の歴史についての資料が展示されている博物館です。
まだ沢山の収集した道具等があるそうで、博物館の部屋をもう1つ増やす予定だそうです。
新しく建設された博物館の中に入ると、社長は少しずつ日本語で、ここ金井山城マッコリの歴史について話し始めました。
社長の劉清吉さんは、14代目の金井山城マッコリの伝承者であり、作り手だと言います。
14代目という言葉に、一瞬私は驚きました。
社長は家系図を見せて下さり、「私は戸籍にない時代の記録も持っており、約400年前の最初の作り手である先祖から14代目にあたります。」と仰いました。
金井山城マッコリの歴史は、約400年前の文禄・慶長の役にまでさかのぼります。
豊臣秀吉の朝鮮出兵により、古くからあった金井山城の城壁を再建築するにあたり、韓国全土から集められた技術者や作業員達により、金井山城の村は作られたそうです。
社長の話によると、その時の先祖の住んでいた場所と、ご自身が生まれた場所は同じだそうです。
麹作りは500年程前から、近隣の僧侶により作られ始めたそうですが、毎日の仕事の合間に飲むマッコリは、この時頃から彼らによって作られ始め、その伝統的な製法と、麹作りはずっと今まで守られてきたそうです。
この辺りの土地は、山間部で土地が痩せていて、作物が育たない為、金井山城村に住む住人のほとんどは、麹作りとマッコリ作りが唯一の収入を得る手段だったそうで、それにより生計を建てていたそうです。
過去にお酒を庶民が作る事を禁じられていた時代があり、その時には憲兵が来ると、麹を没収されないように母親は子供をその場に置き去りにしてでも麹を守る為に隠れたそうです。
憲兵に見つかると、「子供を置いて麹を持って逃げるとは何事か!」と言われたそうですが「憲兵様、子供はとても大切です。ですが、この麹を取られてしまっては、私達は今日食べる物すらなくなってしまうのです。この場所では作物も育たないのです。」と懇願し、麹は今まで何とか守られてきたそうです。
社長も子供の頃は貧しかったそうで、1970年代の金井山城村の写真が展示されているのですが、その写真は今では想像もできないような場所だった事が分かります。
1979年、当時の大統領である朴 正煕(パク・チョンヒ)大統領がこの村を訪れました。
大統領は金井山城マッコリを飲むと、あまりの美味しさに感動されたそうで、「このマッコリは後世まで残さなければいけない。」と言われたそうです。
朴 正煕大統領により、金井山城マッコリは、大韓民国の「民俗酒第1号」として許可されたそうです。
その後2013年に、農林畜産食品部より、マッコリ製造の名人として認定されたそうで、韓国全土でマッコリの名人と認定されたのは、現在の社長 劉清吉さん ただ1人だけだそうです。
そして韓国全土でマッコリは作られておりますが、昔ながらの麹作りから製法まで、伝統的なやり方ですべて行われているのは、こちらの金井山城マッコリ、ただ1か所だけだそうです。
これらの話をすべて聞き終えると、私達は3人とも感動で胸が詰まり、声が一瞬出なくなりました。
約400年間も、人から人へ伝承され、命がけで大切に守られ続けてきた麹。
そして、人による重労働の麹作りや一連の作業を考えても1本たったの2000Wで販売されているなんてありがたすぎる…その気持ちで私達の心は一杯でした。
5年前に、金井山城マッコリを初めて飲んだ時の感動は、間違いないものだと分かりました。
社長は、日本人に対してとても親日的で、穏やかで、この金井山城マッコリを多くの人に知ってもらいたいという気持ちがお話に溢れておりました。
その後社長は、隣で麹を作られている作業場へ私達を案内して下さいました。
※こちらではマッコリ作りの体験が出来る施設も併設されており、マッコリ作り体験に関しては事前に予約が必要で5名以上からで可能だそうです。
金額については、恐らく1人5000Wだと思うのですが、こちらに聞かれてみて下さい。
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