①昔、松島に母親を大切にする親孝行な漁師が住んでいました。

②ある日、漁師は海で大きな嵐に遭い、洞窟にしばらく避難しました。

③海が静かになるのを待っていた漁師は、洞窟で、大きな傷を負った美しい女性を見つけました。

④彼女は龍王の娘で、松島沖を守るため、悪行を繰り返す怪物と戦い、大きな傷を負っていたのでした。

⑤漁師は数日間、陸と行き来しながら薬草を与え、龍王の娘を懸命に治療しました。
感動した龍王の娘は漁師を愛するようになり、二人は結婚の約束をしました。

⑥これを聞いた龍王は大反対しましたが、彼らの深い愛を知り、結婚を許して、娘に人間になる方法を教えました。

⑦龍王は、人間になるには1000日の間、月の気を受け天に祈り、日の光を見てはいけないと言いました。
そうして彼女は洞窟に差し込む月明りの下、丁寧に祈り始めました。

⑧そして999日目、彼女は突然現れた怪物に追い出され、とうとう日の光を見てしまいました。
結局、龍王の娘は半分は人間、半分は龍の人龍になってしまったのです。

⑨一足遅れ、舟に乗り追いかけてきた漁師は、怪物の胸に刀を刺したが、傷を負い、怪物と一緒に深い海の中に沈んで死んでしまいました。

⑩龍王はこれを憐れに思い、漁師を亀の岩にして永遠の命を与え、彼らの永遠の愛を称え、
ここを訪れる人に長寿と財福を約束し、男女にはその愛を成就できるようにしました。

おしまい

訳：松島海岸お散歩中のおじいさん

利用時期：2019.05

伝説の舞台は、釜山の松島
亀島へは橋を渡って行くことができます。
以前は亀橋が架かっているだけで、少し色褪せた雰囲気が伝説に合っていたのに･･･
今の景観をちょっびり残念に思いました

こんばんは。

コメントを拝見して、韓国語を勉強し始めた頃に読んだ「仙女ときこり」という韓国の昔話を思い出しました。

今日、所用で中央洞に行って来たんですが、Fiorinaさんのコメントをあらかじめ読んでいたら、ついでに松島まで足を延ばしてきたのに…と残念でした。実は松島にはまだ行ったことがありませんので、ぜひ一度行ってみたいと思っています。
いい話を教えていただき、ありがとうございました。

Kosetsuさま

こんばんは。
拙い文章の書き込みに興味を持っていだたきありがとうございます。
その土地にまつわる話などを聞くと、違った心情になりますね
もし行かれましたら、こちらの伝説を『詩人Kosetsu』さまの日本語訳でお願いしたいです

松島海水浴場は6月1日が海開きです
ぜひ梅雨入り前にお出かけください

Fiorinaさん
こんにちは。
こちらの銅像の言われは、そのような伝説のお話があったのですね…
銅像の雰囲気からして、何からの恋の伝説があったのかな?とは思っておりましたが、何だか切なくなるお話ですね。
でも、そのお話の内容を知って、この場所を訪れていたら、もっと違った見方で歩いていたかもしれません。
とても美しい浜辺でしたので、このような伝説の話を知り、「なるほど…」と思いました。
解説をして下さり、ありがとうございます。

bianさま

こんばんは。
松島に行かれたのですね
スカイウォークやケーブルカーに乗る人達で賑わっていたと思います。
お散歩中のおじいさんのお話では、昔はハネムーンで人気の観光地だったそうですよ

仰るように、このようなお話を知ると見方が違ってきますね。
哀しい結末なので、切ない気持ちにさせてしまって申しわけないのですが、印象に残る観光になったということでお許しください

同じ場所を訪れたかたにご返信いただくと、思い出を共有しているみたいで嬉しいです。
ありがとうございました