昨日、ソウル駅（西部）前にある「国立劇団」で演劇を観てきた。
脱北する姉妹が途中で離れ離れになり、妹は何とかアメリカにたどり着くが、姉の運命は…という話。ちょっと難解な内容で、残念ながらイマイチ理解できなかった。
ただ、施設はきれいだし俳優の演技力も高いので、別の機会にまた行ってみたいと思う。

ところで、この劇場の外観が変わっている。道路から一歩敷地内に入ると、目の前に広がるのは赤いコンテナと赤い建物で構成された赤一色の劇場。
実験的というかアバンギャルドというか、あるいはダイナミックコリアというか何というか。受ける印象は人それぞれでしょうけど。

ここは1950年に創設された韓国で唯一の「国立劇団」の専用劇場で、2010年12月に開館したという。俳優の名を冠した中劇場（190席）と小劇場（80席）がある。ちなみに大劇場は明洞芸術劇場。

劇場ができる以前は、国防関連の情報・捜査機関である国軍機務司令部（機務司）の輸送部隊が駐屯していた。軍機を扱う部隊であったことから、周囲の建物は機務司の塀より低いものにしなければならなかった。ソウル市のホームページにそう出ている。そのせいかどうか、今でも周囲に高い建物は少ない。

開演前のひととき、中庭の椅子に座ってコーヒーを飲みながら眺めていると、これはこれでなかなかかっこいいと思う。劇場が所在するディープな西界洞界隈ともよく似合っているし。

Kosetsu さん

こんにちは、お久しぶりです。最近ソウルから足が遠のいてしまって、地方ばかりうろついています。

ソウル駅の西側には行ったことがなく、いつかは・・・と思っていました。名前だけは仄聞していましたが、こんなに素敵な劇場だったのですね。この建物とカフェをターゲットに、次回渡航時のリストに入れておきます。何と言いますか、新旧取り混ぜとでも、韓洋折衷とでも、どうにでも受け取れるぶっちぎりの景観が時代を問わない存在感を醸しているような、いないような。私の琴線に触れました。

御投稿、ありがとうございます。

こんばんは。
ごぶさたしております。

たしかに旅行者にとってソウル駅（西部）というのは、タクシーに乗る時くらいしか利用しませんよね。
でも、あの階段をおりてそのまま道路を渡ればもうこの劇場ですから、見学を兼ねてここの中庭でしばしコーヒータイムというのも悪くないと思います。安いし開放的ですから。
時間があれば、この西界洞とか隣接する青坡洞あたりもちょっと歩いてみてください。え、ソウル駅前にこんな所が、と思いますよ。ごちゃごちゃしてて迷子になりそうですけどね（笑。

地方はどちらに行かれたのですか？
地方というと、自分はあのバスターミナルの雰囲気が好きです。家族、友人、恋人との再会や別れ、地域のコミュニティの場みたいなところがいいですね。ローカルな売店も捨てがたいですし。

以前どなたかのレスに江原道・寧越がオススメみたいなことが書いてありましたので、そのうち行こうかと考えています。寧越という漢字から受ける印象がいいですね。
江原道は山あり海ありですから、floweryukiさんのように海が好きで、活動的な方にはぴったりだと思いますよ。

最近は山に傾倒しているんですよ。山といえば山門、山門といえばお寺、お寺といえば仏像、仏像といえば礼拝、礼拝といえば御供養、御供養といえばナムルビビムパプ。最終的には食が目当てですね、あはは！

先週、慶州の仏国寺と石窟庵に行ってきました。慶州歴史遺跡地区には古墳が散在というのか密集というのかそこら中にドカドカとあり、古墳群の中に街があり人が歩いているの図にブッタマゲーションしてしまい、心臓が高鳴りました。次回の慶州への旅では、慶州国立公園辺りを軽登山してみようと企んでいます。

Kosetsu さんの仰る通り、バスターミナルには得も言われぬ魅力があります。地方都市を回るのは楽しいですね(^^)　次回の渡航は仁川空港着の旅程なので、先ずはソウル駅西部での迷子、そして江原道での散策を候補に入れてみます。歳を取るにつれて興味の対象が北へ北へと移動するのは何故なのかな？の疑問を胸に抱きつつ。

長くなりました。