2015/12/26 16時半ごろ 映画「シルミド」でもおなじみ、実尾島事件の舞台となった、実尾島を見に行ってきました。
仁川空港の3Fから、バスに乗り10分ほどで、蚕津島船着場の入口へ到着しそこから歩いて、およそ20分ほどで船着場です。
10分ほど歩くと、海の上を渡る道路が現れますが、道幅も狭くて路肩が傷んでいる上に、ガードレールもなく、所々にある縁石を乗り越えればすぐに海なので、なかなかスリリングです。
車に注意しながら慎重に渡っていくとやがて船着場に到着しますが、実尾島へ行くためには、実尾島の隣にある舞衣島へ船で渡らなくてはいけないので、券売所で往復の乗船券を購入します。(カードが使えました)
到着していた船に乗ろうと、係員の方に往復の乗船券を見せたところ、なぜかそのまま回収されてしまい、帰りの乗船券がどうなるのか、ちょっと疑問に思いましたが、そのまま乗ってくださいと促されたので、船の2階にあるデッキへ向かいました。
やがて船が出港すると、どこからともなく、たくさんのカモメが目の前を飛び始めます。
デッキの人がくれるエサ目当てに飛んでくるようですが、船と並んでゆっくり飛んでみたりとなかなか面白かったです。
さて、5分ほどで船が舞衣島へ到着しましたが、帰りの船がどうなっているのか確認しようと思い、船を下りた辺りにいた60歳ぐらいのおじさんに片言で話しかけたところ、どうやら、船の人ではなく島の方だったようで、「どこに行きたいの?」と英語で聞かれました。
スケジュール表の「実尾海水浴場」を示したところ、「OK!カモン!」と付近に止まっていたマイクロバスへと手招きされました。
急な展開にちょっと戸惑いつつ
、一応、T-moneyカードをタッチして、座っているとどうやらおじさんが連れて行ってくれるようで、そのままバスで実尾海水浴場へ向かいます。
途中の道は、狭くてアップダウンが激しく、あまり整備されていない部分もあってなかなか大変でしたが、あっという間に実尾海水浴場の入口まで到着しました。
ここでおじさんが窓口を指差して、「ここで2,000ウォン払って!」といわれました。
どうやら海水浴場の入場料のようだったのでそのまま払うと、すぐに「乗って!乗って!」と促され、砂浜のすぐそばまでバスで連れて行ってくれました。
到着するや否やおじさんは、観光ガイドのように片言の英語で案内をしてくれました。それによると…
・ 前は、映画のセットとかいろいろあったけど、今はもう何もない
・ ここで、たくさんの兵士が訓練を受けて、最終的に、みんな死んだ(?)
最後に実尾島の写真が撮りたいと、おじさんに話すと「時間があまりないよ!カモン!」とビーチへと駆け出していき、映画「シルミド」の案内板の前に連れて行ってくれました。
急かされつつ、写真を撮り終えると、トンボ返りでまた船着場へと戻り、あっという間に到着。
どうやらおじさんは、帰りの船に間に合うように急いでいたようでした。
幸いまだ船が到着しておらず、ちょっと待ち時間があったので、そのままバスでおじさんと、片言の英語+片言の韓国語で話しつつ、船を待ちました。
おじさんは、30年ほど前、日本で働いていたことがあり、大手ゼネコン(の関連?)の現場で、橋などを作っていたそうです。
仕事で、日本のあちこちへ行ったようで、日本語も多少しゃべれるようでした。
こういう偶然も「縁」なのかなぁと思いつつ…
やがて船が到着し、いろいろとお世話になったおじさんにお礼を言うと、「また会いましょう!」とガッチリ握手してくれて、笑顔で送ってくれました。
予定よりはるかに短い滞在時間でしたが、突然のバスツアーは「縁」と「情」を感じる印象深い経験になりました。
ちなみに、帰りの船はチケットなしで乗ることが出来ました。
また、トレッキング姿の方が大勢(30人ほど?)乗ってきていたので、この辺りは、トレッキングコースとして有名なのかもしれません。