個性的なカフェや雑貨店が並ぶ弘大タボッキルに、気になる施設があります。看板に「뽈라라 수집관(ポルララ収集館)」とあるので展示館だと思われますが、「マニアリサイクルショップ」とあるので、店かもしれません。
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と矢印の出た方向を覗くと、下り階段の底にケロロ軍曹が立っています。下りてみると、入口前に、日本語を含む数ヶ国語で、入場料が1000ウォンである旨の貼り紙があります。室内の様子を窺うと、どうもB級玩具・フィギュア等のオタク系グッズの展示です。思わず入ってしまいました。
雰囲気的には50年以上前のコレクションですが、よく見ると「ソウル88オリンピック着せ替え紙人形」や、アンドレが오스칼(オスカル)を抱擁する韓国語版「ベルサイユのばら」など、1970年代以降の生産品のようです。韓国のアニメキャラクター、米国のコミックものなどもありますが、鉄人28号やアトム、マジンガーZなどの日本ものにかなりの力が注がれています。
注目すべきは、「よりによって何故これを?」という品揃えです。フィギュアのケースには「女神の池に落ちてハンサムになったジャイアン」に「白黒アニメ仕様カラーのアトムとウランちゃん」、本棚の日本語図書を見ると、少年マンガ「魁!クロマティ高校」や写真集「世界のショッピングバッグ」、販売用雑貨には「タイツくん」グッズ・・・と、オタク趣味が光るチョイスです。←私が密かに感動したのは、1993年に大田広域市で開催の「大田エキスポ」のマスコット(宇宙人男女)と「ハンビッタワー」でした。大田以外の場所で目にしたのは初めてです。
地上へ上りつつ見た階段の壁には、館内にいたスタッフ3人(陰気とか挙動不審とかではなく、普通に丁重でした)のうち、館長と思われる人物の紹介記事が貼られていました。「普通の人々の生活歴史館」とありましたが・・・あまり普通ではないと思います
地上入口の外観からは想像できない膨大な数量で、ケースごとに「こ、これは
」というアイテムが見つかる不思議な場所です。アニメやフィギュアが好きな方も、そうでない方も、弘大方面にお越しの際はいちどお立ち寄りを・・・。