2015/05/24 の 14時ごろ訪問しました。
ソウル北部の美術館めぐりの途中、平倉洞からバスに乗って紫霞門トンネル付近にある紫霞美術館に行ってきました。
紫霞門トンネルの近くとはいえ、あくまで直線距離の話で、実際には豪邸が点在する高台の住宅地を、20分以上は登り続けたところにあります。
黒塗りの車が連なり、運転手っぽい若い衆がじっと待機しているような、絵に描いたような豪邸もあって、いったい誰が住んでいるのか興味を掻き立てられつつ、ただひたすらに登っていくと15分ほど歩いたところに分岐があり、舗装されていない道と、舗装されている道に分かれています。
私は舗装されていない道を進んでいったのですが、どうやら道を間違えたようで、そこは山登りをするための散策路だったようです。
まあ、美術品を搬入するのに未舗装では都合が悪いだろうと、冷静に考えれば分かるのですが、快晴の空のもと、汗ばむ暑さの中を歩き疲れて判断力が鈍っていたようです。
分かれ道からさらに登ること5分ほどで、ようやく美術館に到着します。
美術館の入口を入ると、料金(たしか、3,000ウォン)を入れる箱とパンフレットがあるだけで、受付らしきものもなく、人もいませんでした。
田舎の無人販売所を思い出しますが、あいにく手持ちに一万ウォン札しかなくて困ってしまい、入口付近にあった事務室のドアを開けると中に女性の学芸員さん?が後ろを向いて座っていました。
「チョギヨ…」と声を掛けると、「わぁ!ビックリした
」と驚かせてしまいました。
そんなつもりはなかったのですが、なんかスミマセン…
女性に一万ウォン札を崩してもらって料金を支払い、ようやく観覧します。
美術館は、たぶん4階建てぐらいの感じですが、観覧可能な部分は、1階と2階部分のみです。
広さもそれほど大きくなくて、フロアーごとに10点ほどの現代アートの展示でしたが、絵画、彫刻など、バラエティは豊富でした。
私のほかには3組ほど、親子連れやカップルがいましたが、作品を見たり、美術館から見える景色を眺めたりと、自由にくつろいでいました。
さすがに山の中腹にあるだけあって、美術館から見える景色は素晴らしく、北岳山へ伸びるソウル城郭や遠くに北漢山が見えたりと、眺望は抜群です。
さて帰る道すがら、分岐のあたりでご高齢の姉妹と思しき方々に、山に向かう道を尋ねられたので、未舗装の道を示したところ、やや足早に登っていきました。
恐らくは、60代以上と思われるのですが、大変な健脚でビックリしました。