ソウルの高速バスターミナルから東へ、高速バスで約３時間30分。日本海(韓国では東海)に面した江原道(カンウォンド)束草(ソクチョ)市の西側に高くそびえる雪岳山(ソラクサン)は、ケーブルカーに乗って気軽に観光できるコースから、渓谷沿いの散策、岩山絶景の登山コースまで15のコースがあり、四季を通じて美しい自然の姿を楽しむことができます。雪岳山の秘境と言われている土王城瀑布(トワンソンポッポ)は、外雪岳(ウェソラッ)と呼ばれる束草(ソッチョ)市側のエリアにある名瀑です。

土王城瀑布は華彩峰(ファチェボン)、七星峰(チルソンボン)に沿って水が流れ落ち、上段150メートル、中段80メートル、下段90メートルの三段からなる滝で、合わせて320メートルの高さがあります。2013年３月、雪岳山内の10大名勝のひとつとして、国家指定文化財の名勝第96号に指定されました。

1970年に雪岳山が国立公園に指定されて以降、土王城(トワンソン)瀑布は一般登山客の立ち入りが禁止されていましたが、気軽にアクセスできるよう、既存の飛竜瀑布(ピリョンポッポ)コース(15ある雪岳山探訪コースのひとつ)を整備。飛竜瀑布から土王城(トワンソン)瀑布まで約400メートル延長し、海抜470メートル付近に土王城滝展望台を設置、2015年11月から一般開放されました。

飛竜瀑布(土王城瀑布)コースは全長約2.8キロメートル。雪岳山小公園から出発して渓谷を進むと、やがて大きな吊り橋が現れ六潭瀑布(ユッタムポッポ)、飛竜瀑布など大きな滝が続き、土王城滝展望台が終点となります。歩きやすいコースなので、片道約1時間30分で無理なく回ることができます。