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孤独に雄々しくそびえ立つ済州島・西帰浦の景勝スポット 「韓国のハワイ」と呼ばれるリゾートアイランド・済州島(チェジュド)。美しい海をはじめ山や公園、洞窟など自然豊かな観光地も多く存在します。特に火山の噴出によって誕生した火山島であることから、様々な火山地形が見られます。
「ウェドルゲ」は、およそ150年前の火山噴火で溶岩が海に流れ込み冷却され作られた岩盤が波の浸食で変形した海食柱。済州島の南に位置する西帰浦(ソグィポ)の天然観光スポットです。「孤独に立つ岩石」という意味で、大海にひっそりと屹立した姿から名づけられました。韓流ドラマの代表格「宮廷女官チャングムの誓い」の撮影地としても有名です。済州国際空港から車で約80分の場所にあり、自然が作り出した壮観な光景を見ようと、韓国全土はもちろん、日本や中国、欧米諸国から多くの観光客が訪れます。
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名勝に指定された景観を堪能 「ウェドルゲ」は高さ約20m、幅約10mの急峻な斜面を持つ柱のような岩。頂上には松の木が野生し、見る角度によっていくつもの異なった表情が楽しめます。2011年6月、名勝第79号に指定された、韓国が認める景勝地です。
ロマンチックな言い伝えを持つ「ウェドルゲ」 「ウェドルゲ」は伝え話に由来し、「ハルマンパウィ(おばあさんの岩)」、「チャングンパウィ(将軍岩)」という2つの別名を持っています。
「ハルマンパウィ」はある仲のいい老夫婦に関する言い伝え。漁師であったお爺さんがある時、漁に出かけたきり帰らぬ人となりました。お婆さんは毎日海に向かってお爺さんの名前を泣き叫び続けた果てに岩の姿に。その後、「ウェドルゲ」から10m離れた場所に引き揚げられたお爺さんの遺体も岩となったといいます。
「チャングンパウィ」は史実に基づく言い伝え。かつて元の支配下にあった済州島が高麗(コリョ、918~1392年)末期、明の支配へと移行。島に残る元の残党を打つために派遣された崔瑩(チェ・ヨン)将軍が、「ウェドルゲ」を将軍のように見立て敵軍を自滅へ導いたと言われています。 |
見どころ集まるスポット 太陽の日差しに照らされキラキラと光る海を背景に凛々しくそそり立つ「ウェドルゲ」。散策路は階段(地図青2)で整備されており、展望台(地図青3)では岩柱の全景を写真に収めることができます。そこから東側に進むと牛の頭の形に似ているとして名づけられた「ソモリパウィ(牛頭岩)」が。絶好の釣りポイント、休憩地として人気です。ここから眺める「ウェドルゲ」は、周辺の崖や島も一度に見渡せるもう一つの絶景地点です。 |
その他にも散策路に沿って進むと、植民地時代に日本軍が掘った人工洞窟が連なる「ファンウジ海岸」も。
また展望台から約300m進むと「宮廷女官チャングムの誓い」の撮影地(地図青4)があり、記念パネルと一緒に写真を撮る観光客で賑わいます。 |
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※右上のレベルで拡大・縮小が可能です。地図上をドラッグすると、移動することができます。
自然を体いっぱい満喫しよう
孤独ながら堂々とそびえる「ウェドルゲ」。緑に囲まれた散策路を歩きながら、大自然が造った芸術作品を眺めれば、日頃のストレスが解消されそうです。また周辺には三大滝である正房瀑布(チョンバンポッポ)や天地淵瀑布(チョンジヨンポッポ)など天然観光地も多数。済州島の大自然をアクティブに楽しみたい人におすすめのコースです。 |
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