宗廟 チョンミョ / 종묘
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ユネスコ世界文化遺産に指定されている朝鮮時代の霊廟
「宗廟(そうびょう)」と書いて、韓国語の読み方・発音は「チョンミョ」と呼ばれます。宗廟とは、朝鮮王室の歴代の王・王妃を祭った霊廟で儒教の思想に基づいて建てられました。「正殿(チョンジョン)」には19室49位、別廟に当たる「永寧殿(ヨンニョンジョン)」には16室34位が安置されています。優れた建築様式と歴史性の高さから、ユネスコ世界文化遺産にも指定されています。ソウルの市内中心部にあり、アクセスは便利。観覧の際は日本語ガイドを利用すると良いでしょう。また年に1度、毎年5月には王室の祭礼儀式「宗廟大祭(チョンミョテジェ)」が盛大に開催され、韓国人・外国人を問わず人気があります。 |
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コネストからのお知らせ
・9月14日(土)~18日(水)の秋夕(チュソク)連休中は定休日なく毎日営業し、無料で観覧でき、19日(木)が定休日となります。
※本殿の補修工事が2025年春頃まで行われる予定です。
このスポットで開催されるイベント
王と王妃の神位(位牌)が安置されている、王室の霊廟
※動画提供:国家遺産振興院「国家遺産チャンネル(K-HERITAGE CHANNEL)」
「宗廟(チョンミョ)」とは、 朝鮮王朝歴代の王と王妃、および没後に位を贈られた王と王妃の神位(位牌)が安置されている、王室の霊廟です。
当時、国教とされた儒教の思想に基づき造られた建物は、霊廟らしく控えめな装飾で素朴な印象を与えます。しかし、訪れる者を圧倒する独特の空気感が存在するのは、約500年という朝鮮王朝の歴史がこの場所に集約されているからでしょう。
1995年には、その優れた建築様式と歴史性の高さから「 ユネスコ世界文化遺産」に登録されました。
宗廟大祭(チョンミョデジェ)
年に一度、毎年5月の第1日曜日には、朝鮮王朝時代から続く王室の祭礼儀式「 宗廟大祭」が行なわれます。参列者は数百人にのぼり韓国最大の伝統行事といえます。1975年に「重要無形文化財 第56号」、2001年には「ユネスコ世界無形文化遺産」に指定されました。
演奏される音楽は「宗廟祭礼楽(チョンミョチェレアッ)」と呼ばれ、器楽(キアッ、楽器による演奏)、楽章(アッチャン、歌のこと)、佾舞(イルム、先代の王を称える舞踊)で構成。秀でた芸術性から韓国の「重要無形文化財 第1号」、「ユネスコ世界無形文化遺産」に指定されています。
世界に類を見ない独特の建築様式
「宗廟」は1394年、朝鮮王朝が漢陽(ハニャン、現在のソウル)に都を移した際に着工され、翌年完工しました。
同時代の単一木造建築物としては世界最大規模を誇り、東西に伸びる珍しい建築様式が目を引きます。こうした造りは、国王らがこの世を去るたびに位牌を安置する空間を一室、一室増築してきたため。宗廟制度の起源は中国ですが、横長の造りは韓国のみの独特なものです。
「宗廟」内には現在、「正殿(チョンジョン)」19室に49位、別廟である「永寧殿(ヨンニョンジョン)」16室に34位、そして「正殿」の前庭にある「功臣堂(コンシンダン)」には王のために功を立てた臣下の位牌83位の合計166位が安置されています。
入口周辺
外大門(ウェデムン) ※入口・チケット売り場
「 宗廟市民公園」の奥にあるのが「宗廟」の正門で「蒼葉門(チャンヨンムン)」とも呼びます。他の古宮の正門に比べ、丹青(韓国伝統の色彩を施すこと)や装飾は控えめなのが特徴。間口3間の「平三門」という造りで、正門の左右は宗廟を囲む石塀とつながっています。
元々は正面中央に階段がありましたが、日本統治時代に行なわれた道路工事で地中に埋まってしまい、現在は基壇のみ残っています。
<時間制観覧(月曜、水~金曜>
火曜日を除く平日は、自由観覧できず、言語別のガイドとともに回る時間制観覧(所要約1時間)となっています。
日本語での説明もあり、最新のガイド時間は以下の「宗廟」のホームページよりご確認ください。
・ 無料ガイド案内(日本語ページ)
・ 無料ガイド案内(韓国語ページ)
※諸事情により中止となる場合があります。
※ガイドの同意なく、解説の録音・撮影はできません。
<一般観覧(土・日・祝日、毎月最終水曜日>
週末・祝日などはガイドの説明はなく、自由に観覧できます。
チケット売り場
宗廟市民公園
【PR】「ディスカバーソウルパス」で宗廟の入場料が無料に
「ディスカバーソウルパス」とは、ソウル市内・近郊にある170か所以上の有料観光施設を無料で、または割引で利用できる外国人専用観光パスのこと。このパスを持っていれば、「宗廟」へも無料で入場できます!
三道(サムド):神路(シンロ)、御路(オロ)、世子路(セジャロ)
「外大門」をくぐると前方に広がる道で、中央・左・右の3部分にそれぞれ薄石が敷かれています。
左右に比べ若干高くなっている中央の道は、「神のための道」とされ「神路」と呼ばれています。また右(東)側は「王が通る道」から「御路」、左(西)側は「皇太子が通る道」から「世子路」といいます。
「三道」は「正殿」の神門へと通じており、祭祀の際に利用されます。王と皇太子が利用した御路と世子路は、祭祀の準備を行なう場所である「斎宮(チェグン)」へ続いています。
その他の施設
「中池塘(チュンジダン)」
池の周囲の四角い囲みは「大地」を、中央にある円形の島は「空」を意味し、両者が調和することで平穏な世になるように、との願いを込めて造られました。
「望廟楼(マンミョル)」
「宗廟」に到着した王が体を休めるために立ち寄った場所。王はここで「宗廟」を眺め、先王と「宗廟」の社稷(サジッ、土地の神と五穀の神)に思いをはせました。「宗廟」内では、唯一華やかな装飾が施された八作チブン(パルジャッチブン、チブンは屋根の意)が特徴の建物です。
「香大庁(ヒャンデチョン)」
「宗廟」で使用される香・祝・幣(ヒャン・チュッ・ペ、お香・神に告げる内容が書かれた祝文・紙でできた位牌)や、祭祀の供え物を保管していた倉庫。また、祭祀の担当官である「献官(ホングァン)」が儀式の前に待機していた場所でもあります。
「斎宮(チェグン)」
斎室(チェシル)、御粛室(オスッシル)とも言われ、王と皇太子が祭祀前日に身と心を清めた場所。北側の建物(御斎室、オジェシル)には王が、東側の建物(世子斎室、セジャジェシル)には皇太子が滞在しました。また西側の建物は「御沐浴庁(オモギョッチョン)」といい、ここで入浴し身を清めました。
正殿・永寧殿
正殿(チョンジョン) ※国宝
正殿
「宗廟」の中心をなす建物で、最も西側に安置された太祖をはじめ、道徳に適った政治を行なったとされる19人の王とその王妃の位牌、計49位が安置されています。位牌が新たに安置されるたびに増築が重ねられ、単一の木造建築物としては世界最長(総101m)を誇っています。
位牌が安置された各部屋の扉「板門(パンムン)」は、祭礼儀式の時以外は堅く閉じられていますが、表面をよく見ると所々隙間がある造りになっています。これは魂が自由に出入りするためであるとともに、内部の湿度を調節するためでもあります。
正殿周辺のその他の施設
「功臣堂(コンシンダン)」
朝鮮王朝歴代王に仕え、国家の発展に寄与した功臣、計83位の位牌が安置されています。創建当時は「正殿」の外にあり、建物自体も3間しかありませんでした。しかしその後、第3代王・太宗(テジョン)在位期に「正殿」内に移され、また位牌の数が増えるに従って16間へと増築されました。
「七祀堂(チルサダン)」
王室の祭礼過程に関与する季節の七神(七祀、チルサという)の祭祀が執り行なわれる場所。王室に安泰をもたらしてくれるとされた七祀の祭祀は、季節ごとに国家祭礼として行なわれました。
「典祀庁(チョンサチョン)」
ロの字型をした「典祀庁」は、祭礼儀式で使用される供え物や祭器、運搬用具などを保管したり、供え物を準備したりしていた場所。建物の前には、儀式に供える食べ物を検査していた饌幕壇(チャンマッタン)が残っています。
「祭井(ジェジョン)」
「典祀庁」の隣には、祭礼儀式で使う水を汲む井戸である祭井があります。「典祀庁」で供え物を準備する時も、祭井の水を使用しました。この祭井は、干ばつの時にも水が枯れることがなく、いつでも冷たい水が得られたといわれています。
永寧殿(ヨンニョンジョン) ※宝物
1421年、第2代王・定宗(チョンジョン)の位牌を祀る際に建てられた別廟。中央4室に祀られた太祖の4代祖(穆祖、翼祖、度祖、桓祖)とその王妃の位牌など没後に位を贈られたり、「正殿」から移安されたりした王と王妃の位牌、計34位が安置されています。
別廟という性格から規模は若干小さいですが、歴代王に対する祭祀を執り行なう場所として「正殿」と同様の建築様式で建てられており、丹青や装飾は控えめで、厳粛な雰囲気が漂っています。
正殿楽工庁(チョンジョン アッコンチョン)、永寧殿楽工庁(ヨンニョンジョン アッコンチョン)
「宗廟大祭」で演奏したり舞いを披露したりする楽士らが待機し、練習を行なっていた場所。正殿と永寧殿それぞれにありますが、どちらも現在は柱のみ残っており、当時の詳細な構造を知ることはできません。
正殿楽工庁
永寧殿楽工庁
宗廟の四季
春
夏
秋
冬
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外国人・大人 ※満19歳以上、65歳未満 |
1,000ウォン |
外国人・子ども ※満18歳以下 |
無料 |
シニア ※満65歳以上 |
無料 |
チマチョゴリ(韓服・ハンボッ)着用者 |
無料 |
※再入場不可
※無料入場対象者は、チケットブースにて身分証を提示後、無料入場券を受領
※団体割引なし
※「統合観覧券」あり
※毎月最終水曜日「文化のある日」は無料観覧 |
基本情報
店名 |
宗廟 |
住所 |
ソウル特別市 鐘路区 薫井洞 1-2
(서울특별시 종로구 훈정동 1-2)
[道路名住所]
ソウル特別市 鐘路区 鐘路 157
(서울특별시 종로구 종로 157)
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電話番号 |
02-765-0195 |
Eメール |
なし |
営業時間 |
(2~5月、9~10月)9:00~18:00(最終受付17:00)、(6~8月)9:00~18:30(最終受付17:30)、(11~1月)9:00~17:30(最終受付16:30) |
休業日 |
火曜 ※火曜が祝日の場合、営業し翌日休業 |
日本語 |
一部スタッフ可 |
その他外国語 |
英語 中国語 |
支払方法 |
ウォン、カード(JCB,visa,master,amex) ※一部使用不可の場合あり |
交通 |
・地下鉄1号線鐘路3街(チョンノサムガ、Jongno3(sam)-ga)駅 11番出口 徒歩3分
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関連サイト |
royal.cha.go.kr/JPN/main/index.do |
詳細情報 |
・バリアフリー施設:車椅子用トイレ、車椅子レンタル、スロープ
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こだわり |
無料散策夜景・ムード文化財世界遺産ファミリー
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ユーザー投稿写真 |
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2023.6.16 mihliaさん クチコミ
2023.6.16 mihliaさん クチコミ
2023.6.16 mihliaさん クチコミ
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ユーザークチコミ |
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情報
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mihliaさん 2023.6.16
土日祝日と毎月末水曜日のみフリーで観覧可、平日は決められた時間のガイドツアーでのみ入場、観覧できるようです。
日本語ガイドは1日4回のみなので注意です。 ... |
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情報
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猿兄弟の母さん 2022.7.5
コロナ渦で見学は出来るのか?少しドキドキしながら行くと、特に人数制限などもなく、見学出来ました。
たまたま日本語ガイドツアー開始時間の前に到着したので、日本語ガイドさんと一緒に見学したのですが、ガイドさんいわく、「日本人観光客の方は2年半ぶりです!私の日本語大丈夫でしょうか?」と喜んで頂けましたw
ただ、入場口周辺の緑化整備工事は終わっていたのですが、正殿は屋根瓦交換の準備などで、かなり大がかりな足場が組まれての工事中でした。
2024年に終了予定だそうです。
またそれまでは、中に安置されている御位牌は、昌徳宮へ移されているそうです。
御位牌の移動は、一基ずつ御輿で運ぶ壮大な催しなので、「ぜひ観に来てください」とガイドさんにおすすめされました。 ... |
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良
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虎児さん 2022.2.8
去年の秋くらいから話題になってたみたいで、超遅いですが、서순라길(西巡邏道)を歩いてみました。
宗廟の西塀沿いの南北の通りで普通に歩いたら10分で通り過ぎます
もともと装飾品の卸が集まる界隈なので、韓屋のお金持ちそうなジュエリーショップとかが並んでますが、SNSなんかで見ると素敵カフェができてきてるみたいですね。用事のついでに通過しただけなので、今度カフェに行ってみようと思います。
道を抜けると右に昌慶宮へ抜けるトンネル、左に昌徳宮です。この辺りをつなぐ散策路ができる予定で絶賛工事中なので、完成したらいいお散歩道になりそうですね ... |
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情報
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おもてなしトラベル_コリアさん 2020.11.10
【工事情報】
正面入口工事中(期限不明)
5番:香大庁一帯の室内展示なし (2020年2月26日〜期限不明)
3番:正殿 修復工事 (2020年9月12日〜2022年12月8日まで)
(2020.10.31の情報)
【紅葉情報】
2020年10月31日では写真のような紅葉でした。
11月初旬になってからの方が色とりどりになりそうです。
オススメ撮影スポットはブログに詳細掲載。
【追加情報】
向かいにある展望台(無料)からの景色が素敵でした。(世運商店街)
お手洗い綺麗でした。 ... |
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並
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尾張の守さん 2020.6.20
【日本】
京都・三十三間堂(蓮華王院本堂)
[建築年数] 文永3年(1266年)に再建。
[大きさ] 高さ16m・長さ120m・奥行22m
【韓国】
ソウル・宗廟(正殿)
[建築年数] 1608年に再建。
[大きさ] 高さーm・長さ101m・奥行ーm ... |
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掲載日:22.08.17 最終更新日:24.01.16 (更新履歴)
・関連サイトを更新しました(20240116)
・一部記事内容を更新しました(20230727)
・一部記事内容を更新しました(20220530)
(2021年以前の更新履歴を省略) |
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