
ピックアップ!お店紹介口コミ by fukuoka3さん
仁川先生生家、全羅北道記念物39号に指定された史跡です。
高敞郡の興徳バスターミナルからタクシーに乗っていきました。帰りは現地にバス停留所があったのでそれに乗ってターミナルまで帰りました。
仁川先生とは金性洙のことで、地元の人にはよく知られた人物のようでした。
古い地方名家の家です。広くはあるが、それほど豪華でもありません。むしろ地味な感じがします。庭内に銅像が立っています。
この人は「朝鮮民族は自治権を持たなければ。そのために我々民族が自ら力を養わなければならない」という独立運動を行った人です。
「冬のソナタ」ロケ地で聖地となって日本人観光客がおしかけ、土産物屋でにぎわったソウル市北村の中央高校を建てて校長になった人ですよ。また中央高校内には彼らが三一独立宣言文を用意した宿直室が保存されてます。
外国人も納得できるものすごく全うな主張です。他に設立百年を越える京城紡績や東亜日報社を創業した功績もあります。中央高校前には彼の銅像がありそこに書かれているメッセージは「理想を達成するために身体を鍛えて体力をつけておかねばならない」とあり朝鮮エリートの両班とは異なった、いわば欧米民主主義的な教育思想を持った人であることを示しています。
この生家にも大韓民国副大統領をやった時の演説原稿でしょうか「民主主義とは英雄を作り上げてまつり上げることではない」という言葉が記されています。今の国際情勢でも十分に効くセリフです。
韓国も歴史教育でこの人の考えを教えたほうが、世界から理解されると思うんです。残念なところです。