光州事件(光州5.18)の舞台となった庁舎

韓国南西部の全羅南道(チョルラナムド)地方の行政をたばねる庁舎だった建物で、現在の道庁は移転して、木浦(モッポ)市にあります。ここは、1980年５月18日に勃発した光州での民主化運動を弾圧した事件・光州事件(光州5.18事件)のシンボルとして知られており、韓国映画「光州5・18」(2007年)、「タクシー運転手」(2017年)などで、当時の事件とこの建物の歴史に触れられます。建物は一部を除いて、現在もなお補修を繰り返しながら保存され、敷地内を歩けば壁には銃弾跡が分かるように印がつけられています。現在は「国立アジア文化殿堂」内の「5.18民主平和記念館」として内部が見学できるようになっています。また、建物の前は「民主広場」と呼ばれ、噴水や楼閣、1980年の事件当時から残る時計台などがあり、様々な市民向けのミニイベントが開かれます。