安東河回村 アンドンハフェマウル / 안동하회마을
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世界遺産に登録された両班(ヤンバン)の子孫が今も暮らす歴史と伝統の村
慶尚北道(キョンサンプット)・安東(アンドン)市は歴史と文化の街として知られ、その代表格が河回村(ハフェマウル)。市の中心部から車で40分ほどのところに瓦葺きや藁葺きの韓屋(ハノッ)が良好な状態で保たれていることから、2010年にユネスコ世界遺産に指定されました。豊山・柳氏が600年あまり暮らした同姓村で、リュ・シウォンの実家があることで有名。村の名は洛東江(ナットンガン)が村をS字型に回るように流れていることから名付けられたそうです。その様子は高台の芙蓉台(プヨンデ)から眺めるとよくわかります。 |
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芙蓉台から眺めた「安東河回村(アンドンハフェマウル)」
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※動画提供:国家遺産振興院「国家遺産チャンネル(K-HERITAGE CHANNEL)」
※映像で紹介されている松林は、冬になると村に吹きつける強い北西風を防ぐ防風林です。かつて、その被害は北に位置する「芙蓉台(プヨンデ)」の強い気のせいだと考えられ、風水の観点からも村を守るために松林が造られました。朝鮮時代に作られた松林は今もなお人々によって受け継がれています。
安東ナンバーワンの人気観光名所
芙蓉台からの眺め
ソウルから車で約3時間半の 慶尚北道(キョンサンプット)の 安東(アンドン)市は200を超える多様な文化財を保持し、歴史と文化の街として知られています。その安東の代表と言って過言でないのが「河回村(ハフェマウル)」です。
安東市の中心部から車で40分ほどのところにある「河回村」は瓦葺きや藁葺きの 韓屋(ハノッ)が良好な状態で保たれているだけでなく、現在も両班(ヤンバン、昔の貴族階級)の子孫が先祖から受け継いだ家屋を守り暮らしています。
「ユネスコ世界文化遺産」に指定された歴史と伝統の村
河回村を取り巻く洛東江
「河回村」は豊山・柳氏が600年あまり代々暮らしてきた同姓村です。儒学者・柳雲龍と、文禄の役の際の領議政(現在の首相に相当)であった 柳成龍兄弟を輩出したことでも知られています。また、韓流スター、 リュ・シウォンの実家があることで有名です。
村の名前は「洛東江(ナットンガン)」がS字を描くように村を囲みながら流れていることから「河回村」と名付けられたそうです。その様子は対岸の丘「芙蓉台(プヨンデ)」から眺めてみるとよくわかります。
「河回村」の建物は樹齢600年の御神木であるケヤキを中心に「洛東江」に向かって建てられており、瓦葺きの家の周囲を藁葺きの家が取り囲んでいるのが特徴です。
127の家屋のうち12家屋が「重要民俗文化資料」に指定されています。この他にも「 河回別神グッ仮面劇」という伝統芸能や「韓国伝統花火(ソニュチュルプルノリ)」という伝統行事が受け継がれており、多くの文化遺産が残されている村です。
そんな「河回村」は、 慶州(キョンジュ)の「 良洞民俗村」とともに、2010年8月1日、 ユネスコ世界遺産に指定されました。
河回市場と、チケット売り場
河回市場
河回市場
保存の観点から2008年よりマイカー規制が敷かれ、許可車両以外は村内への乗り入れが禁止となり、大型駐車場が完備された「 河回市場(ハフェチャント)」から「河回村」の入口まで無料シャトルバスが運行されています。
「河回市場」では、チヂミやマッコリの飲食店や、お土産に良い記念品店などが集まっているので、「河回村」の見学前・見学後に立ち寄ってみても良いでしょう。
チケットと無料シャトルバス
村への入場料はバスに乗る前に購入
シャトルバス乗り場前にはチケット売り場や観光案内所があります。シャトルバス乗車前にチケットを購入しましょう。
シャトルバスの時刻表は特になく人が集まれば出発。2台で運行されており、特に待ち時間を気にする必要はありません。徒歩の場合は、村の入口まで約1kmの林道を片道10~15分くらい歩くことになります。
観光案内所 ※写真は取材時のものです
無料シャトルバス
無料観光・通訳サービス
村の入口
無料シャトルバスを降りて目の前にある総合案内所では、日本語の無料観光・通訳サービスを行っています。予約優先となるので、確実にサービスを受けたい場合は事前に連絡をしましょう。
ベビーカーや車椅子の貸出もこちらで。車椅子対応トイレは総合案内所の近くにあります。
河回村の見どころ
建築物
村全体の景観が保存されているので、村内を歩くだけでも、建築や歴史の知識とは関係なく、韓屋の雰囲気を楽しむことができます。各建築物の前には日本語表示がある案内板があり、建築年代や様式について知ることができます。
養真堂(立巌古宅)
柳雲龍の住居。河回村で最も古い家屋
忠孝堂
柳成龍の住居。養真堂と並び宝物に指定されている
河東古宅
両班の住宅だが、正門は藁葺きであるのが特徴
賓淵精舎
精舎とは書斎のこと。毎週土曜日(4~10月)茶会が開催される
遠志精舎
柳成龍が隠居生活を送ったところ
柳時柱家屋
写真右に見える壁は男女の空間を区分
南村宅
火災によって消失し、一部しか残っていない
北村宅
ペ・ヨンジュンが宿泊したことで話題に
澹然齊
リュ・シウォンの実家
風水学的な目的で植えたとされる松林
遠志精舎の横にも立派な松がある
芙蓉台
芙蓉台(プヨンデ)
「河回村」の北側、川の対岸には「芙蓉台(プヨンデ)」と呼ばれる高台があり、上からは村全体を見下ろすことができ、写真撮影スポットとして人気があります。
川岸を往復している渡し舟(有料)で訪問することができます。車で15分ほど迂回して訪問する方法もありますが、いずれの方法でも軽い登山になるので、歩きやすい靴で訪問しましょう。
丘の上
村を見下ろせる撮影スポット
仮面劇イベント
韓国を代表するお祭りとも言える「 安東国際タルチュムフェスティバル」が毎年開催されています。タルチュムとは庶民の芸能のひとつで仮面劇のこと。内容は社会風刺や生活上のエピソードなどさまざまで、韓国映画「王の男」の題材になったことでも知られています。
中でも河回村に伝わる「河回別神グッ仮面劇」は「重要無形文化財第69号」に指定されており公演が開催されます。公演場所はシャトルバスの下車地、総合案内所のすぐ目の前です。公演日程は案内所でご確認ください。
村での宿泊・民宿
「安東河回村」内では、昔ながらの家々で宿泊(韓国語では民泊)できるようになっています。下記のページより宿主が個別に応対しています。ご参考ください。
河回村そぞろ歩き
「澹然齊」門の脇の穴の意味は?
村の中に少し目を向けてみると、歴史や人々の思いが含まれたものを見ることができます。例えばあちこちに植えられている鶏頭。これは鶏冠花とも言われ、冠が官に通じることから出世を意味するとし、両班の家では好んで植えられたとか。
また「澹然齊」の正門脇にある郵便ポストのような小さな口は貧しい人が食料に困った時に自由に取り出せるよう穀物を入れておくための箱。但し、一度にたくさん取り出せないよう入口は小さくしてあります。
春夏秋冬折々の美しさを見せてくれる河回村。どこか懐かしい風景はただ散策するだけでも心が穏やかになるようです。活気溢れるソウルも韓国なら、緑の風が吹き渡る河回村も韓国。もっと韓国を知りたい方に、ぜひ一度は訪れていただきたい場所です。
安東駅・ターミナルからの行き方・アクセス
安東ターミナルや、ターミナル前に移転の 安東駅(2021年12月に移転)前のロータリーから、市内バス210番バスに乗車して訪問できます。最新の時刻表は観光案内所などでご確認ください。
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大人 満19~64歳 |
5,000ウォン |
青少年 満13~18歳 |
2,500ウォン |
子ども 満7~12歳 |
1,500ウォン |
基本情報
店名 |
安東河回村 |
住所 |
慶尚北道 安東市 豊川面 河回里 749-1
(경상북도 안동시 풍천면 하회리 749-1)
[道路名住所]
慶尚北道 安東市 豊川面 河回宗家キル 40
(경상북도 안동시 풍천면 하회종가길 40)
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電話番号 |
054-852-3588(河回村観光案内所) |
Eメール |
なし |
営業時間 |
(4~9月)9:00~18:00(最終受付17:30)、(10~3月)9:00~17:00(最終受付16:30) |
休業日 |
年中無休 |
日本語 |
可 |
その他外国語 |
不可 |
支払方法 |
ウォン、カード(JCB,visa,master,amex) |
交通 |
・安東駅 タクシー約25分(入口まで)
・安東ターミナル タクシー約25分(入口まで)
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関連サイト |
www.hahoe.or.kr/japanese/sub1.asp |
詳細情報 |
・バリアフリー施設:車椅子用トイレ、車椅子レンタル
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こだわり |
無料散策夜景・ムード文化財世界遺産ファミリー
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備考 |
・施設によっては別途入場料が必要 |
ユーザー投稿写真 |
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ユーザークチコミ |
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情報
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auraさん 2024.11.5
安東市の観光のホームページなどから、事前に日本語・英語等のガイドさんの予約ができるようで、私も事前に申し込んでみました。
結局は、2回もメールしたのに返事が来ず、訪問当日に河回村入口の観光案内所でその旨を伝えたところ、ちょうど日本語のできる方がいらっしゃり、一緒に主だった家を一緒に回っていただきました。(連絡いっていないようでした、、、)
家の構造や、装飾、人々の暮らしぶりなどいろいろな情報を聞くことができて勉強になって良かったです。 ... |
つづきを読む |
情報
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清渓川さん 2024.7.20
今、十数年ぶりに安東にいます。
当時はKTXは無く、バスで来ました。
今回は(旧)安東駅のある市内での二泊三日の旅程です。
記憶のある内にいくつか情報をお伝えします。
ソウル(清涼里)からKTXで(新)安東駅に到着、駅を出て広い十字路の左斜め前方に観光案内所&バスターミナルがあります。案内所で聞けば、(旧)安東駅がある市内へ行くバス(複数あり)を教えてくれます。乗口は案内所の直ぐ前の通り側のバス停です。
市内へはバスで20分程です。ホテル、旅館は山ほどあります。ここに有名なチムタク通り、カルビ通りがありますが、意外とサバが有名で、焼サバ店やサバそのものも売っています。理由は謎です。
河回村へは市内のバス停から210番のバスに乗って行きます。(新)安東駅経由で50分程です。つまり(新)安東駅から30分程ということになります。
「河回村」(「河回村入口」の次の停留所)という終点のバス停で降ります。そこから100メートル程歩くと券売所に着きます。途中、周りは食堂だらけですが、売店があったので 350ml缶ビールを買いました。ビールはこの場所でしか売っていません。ビール片手に河回村散策は難しいでしょう。
5,000₩(大人)の入場券を買い、50メートル程歩いてシャトルバス(無料)乗り場へ行きます。小屋に人がいるのでそこで入場券を渡し半券をもらいます。5〜10分間隔位で頻繁にくるシャトルバスにその半券を見せて乗り、2分程で河回村に着きます。
案内所があり、日本語の上手な方が何人もいらっしゃいます。日本語の案内書、ガイドブックも置いてあります。その向かい側に仮面劇(無料)が行われる施設へ続く道があります。施設は歩いて行くと直ぐ左斜め前方に見えてきます。每日午後2時から50分程の公演です。私が行った時は暑かったせいか、地下の施設で行われました。曜日にもよりますが大体15分位前に着いていれば大丈夫かと思います。全席自由席です。スクリーンに英語、日本語、中国語が表示されるので、ワンテンポ遅れても笑うことができます。
村の入口までは案内所から100メートル程あります。村全体を表示する大きな看板が建っています。村を案内書通りに回ると小一時間程かかります。あちこちにカフェ、売店(主に土産物)がありますが、くどいようですがビールは売っていません(私はビール好き)、水などのソフト飲料は有ります。
帰りのバスは注意して下さい。私は置いていかれました。時刻表は有るのですが、イマイチ出発時間がはっきりしません。村の中にバス停(210番バス)が一つあります。もう一つ、仮面劇の行われる施設へ続く道の入口にバス停(210番バス)があります。これらに乗ればシャトルバスに乗ること無く(新)安東駅経由で(旧)安東駅、市内へ戻ることができます。
シャトルバスに乗って券売所に戻るとタクシー乗り場があります。バスに乗り遅れたら観念してここでタクシーに乗って帰りましょう。なんせバスはほぼ一時間に一本しか出ていません。私は(新)安東駅までタクシーで25,000₩かかりました。無念でなりません。そこから意地でバスで市内に戻りました。
皆さんが私のようにならず、無事に楽しく河回村を堪能できることを心から願っています。
※追加情報
バスの時刻表の意味がやっと分かりました。これ、それぞれの場所からの発車時刻が表示されているんですね。私は左から右に、出発時刻→到着時刻だとばかり思ってました。なんで市内と河回村に同じ時刻表があるのか、これでようやく謎が解けました。そんなの当たり前じゃん、と言われそうですが、私は帰国してから気付きました。どこか抜けている自分に笑っています。 ... |
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良
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y7さん 2024.7.8
前々から興味あり初めて行って来ました。私はソウルからKTXで安東駅に行き、駅から市内バス(210番)に乗りました。30分程度で河回村へ行くためのシャトルバスが停留する場所へ到着しました。(バス停留所だけでなく、案内所や食堂、仮面博物館もあります。)
河回村へのシャトルバスに時刻表は無く、10分置きくらいに運行するとの事です。
シャトルバスに乗り1、2分で河回村の入口に到着し、少し歩くと河回村に到着します。
時代劇のセットのような古風な藁葺き屋根の民家や文化財を見学でき、韓国時代劇ファンには堪りません。
少しぶっちゃけ話をします。河回村内の地図は案内所でいただけますが、少し迷路のように複雑な箇所があったり、また文化財と一般住宅の区別がつきにくい場合もあったりと、少し混乱する事もあります。私以外の観光客の方々も迷いながら歩いたり、道を尋ねられたりしました。予約してガイドを付ける事もできるようなので、時間ロスなくしっかり見学したい方は検討されても良いかもしれません。
また、日除け雨除けになるような場所もあまり無いので、特に暑い時期に行かれる方は熱中症対策をして行ってください。
ちなみに、村内にカフェは数店ありました。利用はしなかったのですが、どこも室内ではなくガーデンカフェのような感じだったと思います。
タイミング合う方は仮面劇(タルチュム)も是非観てください。観覧にお金は掛かりません。席は自由席です。休日は混むようですが、私は平日(金曜)だっからか公演開始15分前でも最前列以外は沢山空いていました。劇の内容やセリフはスクリーンに出ます。優雅な舞ではなく、ストーリーは庶民的内容で観客が笑いながら観るような公演で、一部観客との掛け合いも少しあるので、そういうのが好きな方は積極的に挙手すると楽しいと思います。
ソウルから少し遠く、情報も大都市に比べてかなり少ないので気後れするかもしれませんが、古き良き韓国・自然に触れたい方は是非一度足を運んでみてください。 ... |
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良
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kiirokoさん 2023.9.23
安東河回村に行ってきました。
14時からの仮面劇は韓国人・外国人の観客で満員でした。
仮面劇は韓国語で進行しますが、前面のスクリーンに英語、中国語、日本語の訳が出てきます。
内容もとてもおもしろく、1時間の公演はあっという間でした。
河回村に行かれる際は、ぜひ見てほしい「河回別神グッ仮面劇」です。
「韓国のタルチュム(仮面劇・仮面舞)」は2022年にユネスコ無形文化遺産に登録されて「河回別神グッ仮面劇」もその一つです。 ... |
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良
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BunkoBunkoさん 2022.12.3
2021年にKTX安東線が開通し(ソウルから2時間)安東駅はバスターミナル横に移動しました。
河回村行きのバスは[210]で所要30分。屏山書院行き(B)可愛いトロリーバス(T)での運行もあります。時刻表を載せておきます。
河回村での民泊の予約方法が分からなかったのですが、[Airbnb]で予約できることを発見しました。
サイトの行き先で「河回村」を検索するとたくさんの物件が出てきます。
写真やレビューや人気のホストも表示されていて、決済もカードで簡単。
訪問日が近づくとホストの方から、詳しい説明や道案内のメッセージが届いて、とても安心できました。
河回村での宿泊は期待以上に素晴らしかったです。
昼間は大勢の観光客がいるのですが、6時を過ぎると村人と宿泊者だけになりとても静かです。
夕方や早朝に村の中を散歩していると、誰にも会わず静寂そのもの、まるで昔の村を歩いているようでした。
今回は築150年の名家「志山古宅」に2泊しました。
広い庭のある建物はよく手入れされ、オンドルで温められた部屋はとても快適でした。
バスルームは新しくて清潔、ホストの老婦人も親切で、朝食のコーヒーとお餅がとても美味しかったです。
韓屋に泊まるのは初めてでしたが、おかげで河回村を満喫できました。
ソウルや釜山から日帰りもできますが、無料の日本語ガイドさんの説明を聞きながら村を歩いたり、仮面劇(日本語字幕つき)で大笑いしたり。
河回村をより楽しむには、民泊してゆっくり過ごすのがお勧めですよー。 ... |
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