国王の母となった７名の側室の位牌を祀る

国王の生母である７名の側室の位牌を祀った朝鮮時代の王室の祠。韓国の人気大河ドラマ「トンイ」の主人公・淑嬪崔氏(スッピンチェシ)を追慕するため、英祖(ヨンジョ)が建てた祠が始まりで、当初は「淑嬪廟(スッピンミョ)」と呼ばれました。その後、廟から宮へと昇格し「毓祥宮(ユッサングン)」となり、英祖は在位中、母を想い200回も訪問したという記録が残っています。都城内にはほかにも国王を産んだ側室の位牌を祀った祠が複数あり、最終的に1929年に１箇所に７名が合祀されたため「七宮」と呼ばれています。世界文化遺産の「宗廟(チョンミョ)」とともに、朝鮮王室が祠をどうのように建て、どのように使っていたのかを示す貴重な文化遺産で、毎年10月第４月曜日には「七宮祭」が執り行われます。