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韓国の著名な画家、イ・ジュンソプの名を冠した通りと展望台が釜山の凡一洞にあります。
朝鮮戦争当時、イ・ジュンソプは日本人の妻と二人の子ども達とともに北から避難し、この地で一時期避難生活を送っていました。
地下鉄「凡一」駅から映画「チング」の撮影地ともなった跨線橋を渡ってしばらく行くと「イ・ジュンソプ通り」が始まります。
道路の壁に絵やパネルが貼り出され、家族を愛し絵を愛した画家の40年の生涯が年代記のごとく紹介されています。
「希望の100階段」と名づけられた階段には、妻に宛てた手紙の一節が記され、階段の両側には自作の絵のほか、子どもに宛てた絵手紙なども展示されています。
読み進んでいくと、日本に帰した妻子の健康を気遣い、もう一度会いたいという切なる願いに胸を打たれます。
階段を上り切ると「イ・ジュンソプ展望台」があります。
目の前に見えるのはタルトンネ。避難生活をした街、家族と別れた街・釜山の景色が広がっています。
イ.ジュンソプはここに立って、日本にいる家族に思いを馳せ、一人残る年月を耐え忍んでいたのかもしれない。