田内千鶴子が、その生涯を捧げた木浦の孤児院

1928年にキリスト教伝道師の尹到浩(ユン・チホ)が開いた、全羅南道(チョルラナムド)・木浦(モッポ)市の孤児院で、現在も数名の孤児が生活しています。戦前、木浦に住んでいた日本人の田内千鶴子(たうち ちづこ)は「共生園」での奉仕活動に参加。その後、ユン・チホと結婚し、現地では尹鶴子(ユン・ハクチャ)と名乗ることに。終戦後は日本に引き上げる日本人が多い中、彼女は木浦に残って「共生園」で勤務。夫の死後も養育に専念し、生涯で約2,000名の孤児を育てあげ「韓国孤児の母」と慕われるまでになりました。1995年に公開された映画「愛の黙示録」を通じて、彼女の生涯が多くの人に知られるようになり、今もなお彼女の功績に想いを馳せ、「木浦共生園」を訪問する方々が少なくありません。