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軒先などから垂れ下がるつららとは逆に、地面から上に向かって伸びる逆つらら。
京畿道漣川郡と江原道鉄原郡との境界付近にある廃隧道で、この逆つららを見ることができるというので昨日、行って来た。
「역고드름(逆つらら)」の標識に従って狭い道を進むと、目指す廃隧道の手前に古色蒼然とした廃鉄橋の橋脚が現れる。かつての京元線の鉄橋だ。その先には現在の京元線の高架が見え、反対側には別の廃鉄橋の橋脚が見える。
男は幾つになってもガキみたいなもので、こういう廃線、廃鉄橋などを見ると探検したくなる。車を降り、周辺を歩いて観察し写真を撮る。「地雷注意」の警告板まである。
冬ざれのこういう風景の中にたたずむと、辺境を旅しているような気がしてくる。
隧道前の駐車場に到着すると、カメラを提げた人やテレビ局の取材クルーがいる。隧道に近づくと、つららが入口の上部を白く覆って、さながら凍結した滝のようだ。
この隧道は朝鮮戦争当時、北朝鮮軍の弾薬庫として使用されていたことから、米軍の標的となった。その影響で隧道に亀裂が生じ、そこから染み出る水が氷結してつららとなるらしい。
「危険だから中に入るな」と書かれた立て看板があり、入口には柵が設置されていて、入れないようにしてある。うーん、残念だが仕方ない。中に入っている人もいたけど…。
からだを伸ばして内部を覗き込むと、大小さまざまな形の逆つららが氷柱のように立ち並んでいるのが見える。大きいものでは2m近くにもなる。
上から鋭い槍のようなつらら、下からは逆つらら。自然がもたらす不思議な現象に改めて驚かされる。
暗がりに浮かび上 . . .