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板門店の北東に位置する台風展望台は1991年、陸軍第6軍団隷下の第28歩兵師団「無敵台風部隊」によって建設されたことからその名がついた。
軍事境界線(MDL)に最も近い展望台で、その距離は800mしかない。国土防衛の最前線に建つ展望台と言っていい。
民間人統制線の手前に哨所がある。そこで見学者全員の身分証明書と引き換えに、通行証が交付される。交付までの時間が長いだけでなく、兵士が一人バスに同乗する。いままで何か所か展望台を見学したが、これほど警戒が厳重な所は初めてだ。
ほぼ10m間隔に地雷注意の標識がある、上り勾配の道をバスは進む。10数分で展望台下の駐車場に着く。
最初に、担当兵士から非武装地帯(DMZ)や熾烈だった高地戦などの説明がある。説明後、標高264mの展望台に立つと、南方限界線沿いに二重の鉄柵が延々と続いているのが見える。所々に武装した韓国兵が歩哨に立っている。
緑におおわれたDMZ。その中を臨津江が蛇行して流れている。北朝鮮は手に取るように近い。
写真を撮りたいが、北朝鮮領や韓国の軍事施設のほか展望台内部も軍機の関係で撮影禁止となっている。差し障りのないものしか撮影できない。
また、単独行動も禁止されている。
展望台から少し離れた所に幾つもの記念碑が建っている。その中に少年戦車兵の碑がある。朝鮮戦争当時、戦車兵として中学生120余名が志願入隊したとある。
祖国の難に起ち上がった少年たち。しかし、過酷な運命が待っていた。戦場の激しい銃火の中、家族のもとに再び帰ることのなかった少年たちがいた。休戦後も砲撃の後遺症で頭痛や難聴、幻聴に苦 . . .