楽園洞の「鍾路トッチッ」前を通った時、「餅は中にあります」の看板に目がとまりました。今まで「餅店と名乗りつつ、餅が全然ないし
」と思っていたのを反省し、店内に入ってみました。
壁に「ペベク(婚礼用菓子)専門」と記載がある通り、店の外に並んでいるのは、ペベク菓子や薬菓、油菓、おこしのような「カンジョン」など、ドライ系菓子です。
そして、薬菓やカンジョンの袋には「製造地:京畿道抱川…」と印刷があり「何だ、他所からの仕入れ品か(この店の名誉のために言うと、楽園洞のかなりの店が自前でない薬菓を売っています)」と素通りしていたのですが、餅類はわりと美味しそうです。
薄茶色の蒸しパンを手にとって「いくらですか」と韓国語で訊いてみると「スリーサウザンド」と高齢の店員女史。さすがソウル屈指の観光地です。
結局、蒸しパンと、外にあったカンジョンを購入(各3000ウォン)。蒸しパンは、そのまま食べても、ジャムやマーガリン(バターでなく『マーガリン』です)を塗って食べてもよい感じの、素朴な味わいでした。