地下鉄9号線「旧盤浦」駅の上にある大通りの、「パク・ジョングン菓子店」という店が非常に気になっていました。
パン&洋菓子店のようですが、看板は色が褪せ、錆びています。では、つぶれた店かと思いきや、商品がギッシリ並んでいる店からは活気が感じられ、わりと客が出入りしているのです。
クリスマス直前の日曜に入ってみました。あんぱん、クリームパン、クッキー、パウンドケーキ等、どれをとっても「レトロ」な外観です。 韓国の個人パン店で時々見かける「コヨタ」という南米発祥(?)の焼き菓子も置いています。袋のデザインは、30年ぐらい前の日本の「菓子店」です。方背洞カフェ通りやソレマウルに近いエリアの店なのに、これで大丈夫なのか・・・と他人事ながら心配ですが、冷蔵ケース内のケーキやロールケーキなどは、なかなか美味しそうです。
テーブルロール風のパン、クリームパン、「皇南パン」で計6400ウォン。価格的には、それなりに「高級店」といえます。パンは、外観通りの懐かしい風味で、美味か不味いかといえば、美味です。
なお、「皇南パン」は、慶尚北道・慶州の有名菓子店の店名&商品名です。姿は確かにあの店のものに似ていますが、味は普通の餡まんじゅうでした
味・外観ともにレトロな店ですが、客層が中高年ということはなく、わりと若い親子連れなども見かけます。確かに、小さな子どもなどに食べさせたい「手作りな味」といえるかもしれません。
※パンの袋に「本店」とあるので、中年店員氏に「支店があるのですか」と訊いたら、あっさり「無いです」との回答でした・・・。