家族が、旧盆の銘菓「松餅(ソンピョン)」を食べたいというので、ソウル西部・望遠市場近くの有名餅店「京畿トッチッ」に行ってみました。
普段は、平日の昼間に行くと、客は1~2人またはゼロです。が、秋夕直前の今日は、中高年女性や家族連れでドヤドヤに混んでいます。奥の作業場にも普段より多くの人がいるようです。
店内は大幅な配置換えが行なわれています。そして、普段は小箱やカップ入りの餅が並ぶ棚を見ると、松餅がありません。売り切れでしょうか。いえ、買えないなら、こんなに混んではいないでしょう。
「もしや、チヂミ店の五色串と同様、松餅も予約販売限定?」と不吉な予感がして、
店の人に「ソンピョン、予約無しで買えますか?」と訊くと「ええ、買えますよ」
「でも、あの棚に無いですが」「ああ、小箱は無くて、キロ売りです」
普段は小箱でも売っているのに、いきなり「キロ売り」とは…。
甘い餅1キロはさすがに多いか
と断念。結局、望遠市場内の別の店で3000ウォンの小型パックを買いました。
ところで、この「京畿トッチッ」の松餅は1キロが1万3000ウォン。徒歩数分の望遠市場内では1キロ1万ウォン程度です。
店内にひしめいていた中高年婦人たちが、その価格差を知らない筈はありません。すると「高くても、この店が良い」と確信しての購入なのでしょう。
「味か品質がそんなに違うのだろうか」と不思議に思い、両方の店で試食させてもらいましたが、外国人中年の舌には、その差異はイマイチ不明でした