韓国の餅・薬菓が大好きです。以前コネスト掲示板で仁寺洞の「ピジュン」と
いう店の写真を見て、
「あ、この店は確かテジョンでも見かけた♪」
と張り切って店のホームページを検索して出かけました。
が、「ソウル特別市鍾路区仁寺洞」と「大田広域市西区月坪洞」が違う町で
あるように、「ピジュン仁寺洞店」と「ピジュン大田月坪店」は違う店です
(注:あ、販売商品や商品価格は同じです)
ピジュンHPの地図を見ると、「大田月坪店」は映画館「屯山CGV」などに近い
市街地中心部にあるように見えます。
が、実際に訪ねると、住宅街というか「アパート団地」のただ中です。
店内に客の姿はなく、アルバイト・・・というより「店長の息子」風の若者
(年齢不詳)が1人。
レジの目立つ所には「First birthday, always with bizeun!」という、
子どもの1歳誕生日「ドルチャンチ」用の餅セット写真入りカードや、各種
贈答用の菓子カタログが置いてあります。
菓子類の名前を記載した札は、ソウルの店舗同様に日本語併記です。
若者くんに「外国語ができるスタッフはいますか?日本語とか」と訊くと、
「いえ、その名札はただ、あの、全国チェーンなので」と動揺の表情です。
「あ、では英語は」
「いえ、できないです。ぼく学生なので」
老人ではなくて学生なら英語も勉強しているのでは、という気もしますが、
そこは考えないことにして「チャルトッ(1個1500ウォン)」数個を購入。
店を出た後に「あれっ、レジにドリンクメニューがなかった気が?」と気付き、
確認すべく店に引き返したところ、若者くんがギクッとした表情だったので、
弱気にも「・・・あ、何でもないです」とそのまま帰宅したのでした。
本来、韓国の餅店の顧客は「ばら買いのフリー購入者」「観光客」ではなく、
慶事などの予約客です。
そう考えると、繁華街ではなく「アパート団地」のただ中に店があることも、
店内に買い物客がいないことも納得できます。
実は、店内の「イートインスペースのようなもの」は「予約用の餅を選ぶ客
との商談用スペース」なのかもしれません。
みなさん、「ピジュン大田月坪店」に限らず、韓国で店内に客のいない餅店を
見ても、即座に「不人気だな」「不味いのでは」と思わず、ちょっとのぞいて
見て下さいね。実は名店かもしれませんので・・・。