韓国では、チャルトッやシルトッなどと呼ばれる餅類は「自宅用に買う」というより
「配る」「貰う」ことが多く、自発的に「今日はあの餅を食べよう」と考えることは
わりと少ない気がします。（私はときどき自分用に数個買ったりしますが・・・）

さて、進物・贈答品として、若年層にも喜ばれる餅と伝統菓子の店「ピジュン」。
首都圏のみに支店があるわけではなく、全国チェーンです。←あ、済州島には
なかった気が。
大田広域市には3店舗ありますが、今回（昨12月下旬）は、ソウル中心部で
イメージされる「ピジュン」のイメージに最も近い「大田市庁店」に行ってみました。

広めの店内には、進物用セット、自分用に買うようなバラ売りの餅や伝統菓子類、
やはり自分用に買うようなちょっと近代的な菓子類の売場があります。
レジの後ろにはドリンクメニューの表示があり、菓子を購入しつつ飲み物を注文し、
イートインスペースで飲食もできます。
店員さんは外国語・日本語が通じなそうな雰囲気でしたが、ソウルの支店同様、
商品の名札は日本語併記です。

チョコのソルギ（1500ウォン）＋サツマイモの餅まんじゅう（800ウォン）にシッケ
（3000ウォン）を頼んでみました。
レシートに「5300ウォン　割引1000ウォン　総額4300ウォン」と記載があるのは、
たぶん「ドリンクとお菓子を一緒に頼むと1000ウォン引き」なのでしょう。

「飲食店などでちょっと出てくる」イメージのあったシッケを大きなグラスで飲む
のは人生初でしたが、よく冷えていて、適度な甘みと生姜のような風味があり、
下に沈んだお米もスカスカしておらず、おいしく完飲。

餅のほうは、別途テイクアウトで四角い「チャルトッ」（1500ウォン）も数個購入した
のですが、自分が食べ慣れている数軒の個人経営店のものに比べ、ズッシリと
重厚な味で、また、賞味期間が他店より少し長そうな雰囲気です。

市内同地域の「チャルトッ」一般相場（1000ウォン前後）より高額であること、
包装のデザインもイケていることから、「ちょっと贅沢な贈答品」向きといえそう
です。

イートインスペースは長居できそうな雰囲気で、実際、現地マダム数人組や、
お粥の食事をした後の若い女性がわりと長居していました。

実は、市内にあと2軒あるピジュンの中には「・・・えっ、これがあのピジュン？」と
外国人的にはちょっと驚く支店もあります。いえ、悪い意味ではなく、慶事などの
注文・予約販売を主業とする「韓国の餅店」本来の姿なのですが（この支店に
ついては、また後日レポします）。

ということで、地下鉄駅にも近い「市庁店」、テジョンご訪問時に「ピジュンで
お茶を」という際には一押しの支店です。

注：店のHPにある番地は「屯山洞1453－1　大徳プラザ101、102号」ですが、
　　カーナビ等の検索でもエラー表示が出たりする（HPの地図もエラー画面
　　ですが・・・）ので、単に「1453」としました。