デザインチェアを中心に家具専門店がずらりと並ぶ家具通り

「○○通り」と呼ばれる専門街の多い韓国。新生活やオフィス用に家具をそろえるときに重宝するのが、乙支路(ウルチロ)に位置する「乙支路家具通り」です。70年代ごろから家具店が多く並び、現在でも30～40軒が約200mにわたりＬ字型に軒を連ねています。近年はおしゃれなデザイナーチェアが数多く並び、通りを華やかに飾っています。

おしゃれな椅子がたくさん。価格も１万円以下

地下鉄乙支路４街駅８番・９番出口を出ると、すぐに家具通りが始まり、店の外に数多くの椅子が出されています。有名なデザイナーが手がけた椅子にどことなく似ているものも多いですが、価格を聞くと４万～８万ウォンと非常に安価です。それもそのはず、ほとんどが中国で大量生産した商品だからです。値札がついていないので、買うときは交渉が必要です。

韓国では、乙支路家具通りなどで買い付けた椅子やソファーは、財閥の社長室やドラマ・映画のセットでも頻繁に使われているといいます。有名ブランドのものと思って買ってみたら、実は違っていたという話も後を絶えません。考えて買うようにしたいですね。もちろんブランド品も売られているらしいのですが…。

椅子だけでなく、店を覗けばもちろんテーブルセットやベンチ、本棚、食器棚などの家具もあります。ただ近年は、デザインチェアを扱う店が急増しました。

事務用デスクや椅子も多種多様

事務用の机や椅子、棚などを専門に扱う店もあります。大量注文する顧客がほとんどです。

事務用品なら中古品が充実

倒産と起業がものすごいスピードで繰り返される韓国。そのためか事務用品の中古品市場も充実しています。あまり使われた形跡のない椅子や机もあります。事務用の椅子は４万ウォンほどで売られています。

地下鉄駅出口から直線に延びる通りは新品の家具店、左に曲がった通りに中古家具を扱う店が密集しています。

家具通りの近くには、有名な冷麺店の「五壮洞興南チッ」と「五壮洞咸興冷麺」があるので、日本人観光客も多いです。またベストウェスタンプレミアホテル国都、ホテルＰＪ、現代レジデンスなどのホテルも近く、一度のぞいてみるには便利な立地です。

乙支路エリアは家具通りのほか、金物、照明、タイル、壁紙、カーペット、塗料、便器、水道、ミシン、大工道具など、様々なジャンルの店が固まって何軒も並ぶ道具街となっていて、活気があり大衆的な雰囲気が楽しめます。