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韓国伝統のパッチワークであるポジャギは、物を包んだり被せて覆ったりするための風呂敷です。日常の生活から婚礼などの儀式にいたるまで幅広く使われてきました。また女性たちの手でひと針ひと針丹精込めて作られたポジャギで物を包むことは、福を包み込む縁起のある行為ともいわれています。 |
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ポジャギは宮廷で用いられた「宮褓(クンポ)」と庶民の「民褓(ミンポ)」に分けられます。「民褓」は仕立て方によって名称が異なり、様々な色の絹布を縫い合わせ一枚布にした「チョガッポ」や刺繍を施した「繍褓(スポ)」、油紙で作ったお膳掛けの「食紙褓(シッチポ)」があります。  絹布を縫い合わせた「チョガッポ」 |
現在ポジャギとして制作・販売されているものの多くは「チョガッポ」で、なかでもモシ(苧麻・からむし)と言われる麻や薄い絹布を使った、一重仕立ての「単褓(ホッポ)」はカーテンなどインテリアとしても人気。布切れを組み合わせて作るパターンの美しさとともに、光に透けるとまるでステンドグラスのような柔らかい色合いが魅力です。そのほか、お膳掛けとして使われた「床褓(サンポ)」や衣類を包む「オッ褓(ポ)」など、包む対象によっても幾通りの呼び名があります。 |
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麻を使った一重仕立ての「単褓」 |
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中央につまみがある「床褓」 |
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四隅に結び紐がついた「オッ褓」 |