イ・ジョンジェ(写真)、チョン・ジヒョン主演、観客動員数1千万人超えの大ヒット映画「暗殺」(2015年7月公開)。1933年の激動の時代を舞台に、親日派の暗殺計画を迫力のアクションと共に描いた話題作です。映画に登場する日本家屋は、実は現存する建物!
ソウル西部・上岩洞(サンアムドン)「みみずく公園」内にある古びた木造建築。1930年代に建てられたとされる日本軍の官舎(宿舎)で、2005年の上岩洞宅地開発の過程で偶然発見されました。現在、修復・復元工事を経て文化財として残されています。
中に入ってみると、ふすまで区切られた日本式の部屋が広がっており、独立運動家たちの活動の記録を写真と共に垣間見ることができます。イベントスペースとしても利用され、歴史体験の場でありながら市民たちの憩いの場としても活用されています。
建物の横に再現された防空壕からは、激しい歴史の一面を感じられます。案内版も設置され、日本語での説明も。この穴場歴史スポットを知っている日本人がどれほどいるでしょうか。
実は韓国で日本式の建築物が残っているのは珍しいこと。韓国の文化財庁は、歴史を今に伝える重要な遺産として保存することを決めました。日本軍官舎は自由観覧が可能(無料、月~金曜、10:00~16:00 ※12:00~13:00を除く)。ソウルで小さな歴史散策をしてみては?
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