移り行く時代の中でも、近現代の趣きを残す場所が点在するソウル。1926年に建てられた「聖公会ソウル聖堂(ソンゴンフェソウルソンダン)」は、中世ヨーロッパのロマネスク様式と韓国伝統様式が混ざり合ったユニークな建築物。ソウル市の有形文化財第35号でもあります。
城北洞(ソンブットン)にある「壽硯山房(スヨンサンバン)」は、近代小説化・李泰俊(イ・テジュン)の旧家を活用した伝統茶屋。1930年代に暮らしていた李作家の家族写真やアンティーク小物が飾られており、時が止まったようなノスタルジックな雰囲気です。
西村(ソチョン)にある「鍾路(チョンノ)区立パク・ノス美術館」は、1937年に建てられたパク・ノス画伯の自宅を活用。韓国や西洋など折衷の家屋で、朝鮮時代末期の建築様式が窺えます(2,000ウォン)。
地下鉄3号線独立門(トンニンムン)駅前の「西大門刑務所歴史館(ソデムンヒョンムソヨクサクァン)」は、1908年に日本政府によって建てられた朝鮮半島初の近代的な監獄。植民地時代の様子を後世に伝えています。
大学路(テハンノ)にある「学林(ハンニム)」は、1956年オープンのLPレコードでクラシックを楽しめる喫茶店。芸術家や政治家など多くの著名人が足繁く通い、訪問録にはその足跡が残されています。近現代の趣きが漂うスポットで、レトロな世界に浸ってみませんか?
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