世界有数のアルコール消費国である韓国。特に焼酎のような度数が高めの辛口酒が好まれ、日本でお馴染みの甘い口当たりの低度数アルコールは少なめでした。しかし、近ごろ韓国の大衆酒事情に変化がおこっています。
その先頭をきったのは、韓国を代表する焼酎ブランド・チョウムチョロムから今年3月20日に発売された新作、柚子フレーバーの「スナリ チョウムチョロム」。アルコール度数はスタンダードなものよりも約4度低い14度。果実風味のまろやかな味が好評を得ています。
その人気を受け、他の焼酎ブランドからも次々と低アルコール果実焼酎が登場。現在、グレープフルーツ味の「チャモンエ イスル(写真左)」(JINRO、13度)、ブルーベリーやザクロなど4種を色で分けた「チョウンデイ カラーシリーズ」(MUHAK、13.5度)が発売中です。
低アルコールブームは以前にも訪れましたが、韓国大衆酒の代表・焼酎に変化が起きたのは今回が初めてです。女性のアルコール消費の増加や、飲酒意識が「酔っ払う」から「適度に楽しむ」へと移行していることなどが影響しているようです。
今回のブームで甘めのリキュールを混ぜたビールの売上げものびているといいます。
「スナリ チョウムチョロム」で再燃した低アルコール人気。この波にのって、今後韓国にどんなお酒が登場するのか、変化するアルコールトレンドの動きに注目です。
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