たばこが及ぼす健康への悪影響から、韓国でも公共機関での喫煙罰金化や禁煙区域の拡大など社会的な禁煙ムードが高まっています。そんな中、2015年から国の禁煙政策がより強化されることになりました。
今回改訂されたのは、飲食店での喫煙。これまで面積100平方メートル以上の飲食店にのみ適用されていた全席禁煙の規定は今年から廃止。広さに関係なくすべてのお店の全席でたばこが吸えなくなりました(電子タバコも含む)。
違反した場合は、170万ウォン(約17万円)の罰金が課されるため、約60万件にのぼる飲食企業が新規定に伴い禁煙対策を実施。大手カフェや食堂チェーンの喫煙席にも、今では禁煙のマークが貼られています。
同時にたばこの価格も2,000ウォン値上がり。1箱平均2,500~2,700ウォンで購入できた韓国産タバコは、現在4,500~4,700ウォンと倍額に跳ね上がりました。韓国政府は今後も物価の上昇に伴い増額していく方針とのこと。
国民の40%弱が喫煙者という韓国。今回の改訂は成人男性の喫煙率を下げることが目的のひとつでもあります。韓国政府は禁煙治療を受ける際に健康保険を適用し、かかる費用の70%を国が負担することにしました。今回の新規定には国民の意見も賛否両論。これからどのような影響があるのか注目が集まっています。
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