都心ではもう見られなくなったのどかな風景が今も残る、ソウル西部・九老(クロ)の住宅地。寒さが和らいだ週明け、写真撮影と散策の隠れた名所をカメラに収めて来ました。
地下鉄1号線梧柳洞(オリュドン)駅から富川(プチョン)・玉吉洞(オッキルドン)まで約4.5km続く航洞(ハンドン)廃線道。現在は遊歩道として保存されており、閑静な雰囲気が漂います。
ソウルではめずらしくなってしまった踏み切りも、ここでは街に溶けこむように、ひっそりと調和しています。
航洞廃線道の周辺にはマンションや学校が多く、通学する子どもたちにもお馴染みのルートです。
航洞廃線道には、目で見て楽しめる遊び心たっぷりのアート作品も点在。線路をよく見ると、「17歳、どきどきした初恋」などほほえましいハングルの文字板を発見できます。
線路と草花の調和が美しい春以降が人気ですが、古い時代の残り香をしっとりと感じられる冬もロマンチック。ソウルにいながらソウルでないような錯覚を起こさせる、隠れた観光スポットです。
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