ソウル西部の仁川(インチョン)から南に約30kmのところに位置する大阜島(テブド)は、1日2回干潮時にのみ現れる「海の道」が有名。島南部にあるヌエ島までの1.2kmを歩いて行くことができますが、満潮になると道はたちまち消え、一面海となるため韓国版「モーゼの奇跡」とも呼ばれています。
干満の差が大きな大阜島沿岸には、広大な干潟が広がっています。アサリやカニ、ヤドカリが生息し潮干狩りの名所としても知られており、春から夏にかけては家族連れなどで賑わいます。
海の道と並び、大阜島のもうひとつの見どころは風力発電を行う高さ120mの風車。整然と並ぶ雄大な景色は見もので、写真愛好家もこぞって訪れます。風車を眺めながらのんびりとした時間を過ごすのもよさそうですね。
風車の足元に目を向けると、湿地を好むハゼやムツゴロウの姿も。干潮の時間にひょっこりと顔を出していた体長15cmほどのムツゴロウは、小さな体で元気に泥の中を飛び跳ねていました。
ソウルから大阜島までは地下鉄4号線に乗り中央(チュンアン)駅で下車。安山(アンサン)123番バスに乗車すると風車がある大阜島・南部エリアまで行くことができます。爽やかな海風に当たりながら秋のお散歩はいかがですか?
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