2005年に一部区間が地下走行となり、廃線になった京義(キョンイ)線の線路跡地に、市民のための「京義線 森の道(キョンイソンスッキル)」をつくる計画が進行しているのをご存知でしょうか?西大門(ソデムン)区から龍山(ヨンサン)区までをつなぐ6.3キロの間に次々と美しい散策路が造成されています。
第1弾として、京義線西江大(ソガンデ)駅から孔徳(コンドッ)駅までの大興洞(テフンドン)区間が2012年に完工。荒地と化していた一帯が自然溢れる散策路に生まれ変わりました。現在は市民の憩いの場として定着し、散歩を楽しむ周辺住民やデート中のカップル、昼休みに一息つく会社員たちの姿が見られます。
大興洞区間内の孔徳駅近くには昨年、都会の中の市場「ヌルジャン」がオープン。フリーマーケットや公演も頻繁に行われるエネルギッシュな市場は散策路とともに話題を集め、1日の訪問客が3,000人を超える日もあるほど有名スポットに成長。人気ホテルが並ぶ孔徳駅の目の前とあり、外国人観光客も多く訪れています。
「京義線 森の道」の中でも最長の1.3キロを誇る延南洞(ヨンナムドン)区間は昨年着工。2015年末の完工を前に、早くも散策路の両側にはおしゃれなカフェや新鋭ショップが続々オープン。学生たちや観光客も集う弘大(ホンデ)エリアの新ストリート誕生に期待が寄せられています。
今年末に開業予定の京義線孝昌(ヒョチャン)駅周辺には630メートルに及ぶセチャン峠(コゲ)区間散策路を建設中。高層マンションに囲まれているこのエリアは、着工とともに土地の値段が上がり始めたそう。
様々な面で注目を集める「京義線 森の道」。あなたはどの区間に行ってみたいですか?
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