雨がちらつく空模様のソウル。チヂミの香ばしい匂いが漂う孔徳(コンドッ)のチヂミ横丁前では、匂いにつられついつい足を止めてしまう人の姿も見かけられました。
「何を食べようか迷っちゃうな…。」そんなアジョシ(おじさん)の心の声が聞こえてきそうなほど、多様な具材のチヂミやティギム(天ぷら)がずらりと並びます。
雨の日にチヂミを食べたくなる理由のひとつが「音」にあるとか。ある大学の調査によると、雨が降る音とチヂミを焼く音の周波数がほぼ同じであることが判明。雨の音を聞くと、その音と似ているチヂミを自然と思い出してしまうのだそう。
チヂミ以外にも韓国人が雨の日に食べたくなるものといえば、カルグッス(韓国風うどん)。肌寒い日には鶏や魚介のダシが効いたあっつあつのスープが体の芯まであたためてくれます。
また、外食したり、買い物に行ったりするのが億劫になる人が増えるため、出前(ペダル)の注文も急増。なかでも雨の日に注文が多くなるのが、辛いチャンポン麺。唐辛子が効いた激辛スープを飲んで汗を流せば気分もすっきりしそうですね。
週末まで雨の予報が続いているソウル。雨の音を聞きながら、おいしい韓国料理を味わってみてはいかがでしょうか。
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