近頃ソウル市庁舎では、子どもが両手に持っているような姿の絵とともに外壁に設置された大型LED電光板が目を引いています。電光板には「ソウル市に願う」という内容と携帯電話番号が記されています。これは一体何でしょう?
市庁舎に隣接する地下鉄1・2号線市庁(シチョン)駅4番出口周辺では、電光板を見た市民たちがおもむろに携帯電話を取り出し画面をタッチしていました。どうやらただの電光板ではなさそうです。
実はこちら、6月から始まった市民たちがつくる掲示板。電光板に記された携帯電話番号(周期的に変更予定)にショートメールを送信すると、順番に6秒間表示されます(韓国語・英語、午前午後7時~10時、同一の番号で1時間3件まで送信可、誹謗中傷は不可)。
「小さな声も大きく聞いてください」(写真)、「家賃の心配を減らしてください」、「職に困らないソウルになってほしい」など、市民たちのメッセージが匿名で見られます。送られた内容はデータベースに保存され、資料化されるとのこと!
見えない市民の願いに市民の目を通じて隅々まで接してみようという目的で始められたこのサービス。共有するだけでなく、市政にどう反映されるかがポイントとなりそうです。ソウルに訪れる際は、観光客として意見を提示してみても良さそうですね。
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