1969年の開通以来、半世紀近くを韓国の人々と共にしてきた特急列車セマウル号が、2018年についに「退役」することとなり、アップグレードバージョンの新列車が今日開通を迎えました。都市間急行列車、ITX-セマウル(Intercity Train eXpress-Saemaeul)です。
外形は青-黄色(左)から赤-黒色にガラリと変身。最高運行速度は時速150kmで、騒音を抑えたスムーズな走行と快適な乗り心地を意識して設計されました。また車体を強化アルミニウムにすることで重量を減らし、安全性が高められました。
客室車両は50~74席ずつ6両編成、計376席(座席回転可)。電動・手動車椅子対応座席、車椅子用トイレなど、不足していたバリアフリー設備も補いました。また、従来のディーゼルエンジンではなく電気動車方式を採用するなど環境にも配慮しました。
13本編成を皮切りに7月末までに、セマウル号1日50本運行のうちソウル-釜山(プサン)間の京釜線、ソウル-木浦(モッポ)間の湖南線、ソウル-麗州(ヨス)間の全羅線で30本がITX-セマウルに取り替えられる予定です。
運賃はしばらくの間はセマウル号と同様に適用され、乗車券予約はKORAIL(韓国鉄道公社)のアプリでも可能です。おでかけ日和が多い5月、よりスマートに便利になったITX-セマウルで韓国地方旅行に繰り出してみてはいかがでしょう?
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