食堂・ファッションショップ問わず、韓国でお店に入ると入口付近によく飾られている干魚。日本でもお馴染みの明太子や「プゴク」の魚、スケトウダラですが、どんな意味があるのでしょうか?
スケトウダラはその大きな頭・目・口、たくさんの卵などにより、韓国では古くから多産や富の象徴とされ、干したものは人間が受ける厄災を代わりにかぶってくれると考えられてきました。そのため、現在でも商売繁盛を祈願して備えるお店が珍しくありません。
乾燥した状態で長期間保存可能なことから、永遠の安らかな人生を祈る意味も込められています。市場やスーパーで簡単に手に入り、実際にぶらさげておいてもにおいがしないため営業に支障が出ないのも実用的です。
ほかにも福巾着(ポッチュモニ)、厄除け札、金の豚の置き物などが韓国で一般的に見られる縁起物ですが、開運・厄除け同時に使える点で干しスケトウダラはより便利と言えます。
韓国で干しスケトウダラは、日本の招き猫のように福のシンボルとなっています。姿かたちは違っても、商売繁盛や良運を祈るのはどの国の店主も同じ。韓国旅行の際は、ぜひお店で探してみてください。
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