美容整形大国とも呼ばれる韓国。その中心でもあるソウルの狎鴎亭(アックジョン)。街中もさることながら、地下鉄の駅構内にも溢れる美容外科の看板に驚いた人も多いのではないでしょうか。
広告は柱や壁中を埋め尽くし、増え続ける一方でしたが、そんな状況にソウル市がついに待ったをかけました。美容外科広告の比重を駅・車両別に全体の20%以内に制限することを決定。嫌悪感を与える施術の前後比較写真の掲載も禁止されます。
「夢見ていた私に出会える」「整形前後で結婚指輪のダイヤの大きさが変わる」など刺激的なキャッチコピーも、手術をけしかけられているようで不快、整形すればすべてうまくいくような考えを推奨しているようだとの意見が多数。ソウル市は地下鉄公社と広告代理店に、過度な文面を禁止する通達を出しました。
バスの広告も比重を全車両広告の5%以内にする方針。また、通学中の子どもたちへ悪影響を及ぼす可能性があるとの判断から、小中高校周辺のバス停をグリーンゾーンに指定し、美容整形外科の広告を禁止することが決まりました。
一部映画館でも、本編上映前に美容外科のCMを流すことを規制するなど、美容整形広告を見直す動きは広がっています。広告を減らすことで、韓国女性たちの美意識にも変化が生まれるのか、注目が集まっています。
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