韓国初のウォータースクリーンアートブリッジ「アクアアート陸橋」(幅3.2m、長さ50m、高さ6.3m)が、今年も3月末から稼動を開始しました。ミュージカル公演やアート展示などで知られる「芸術の殿堂」前にあり、訪れる人々の心を爽やかに潤しています。
アクアアート陸橋は、2004年に建築デザイナーのダヴィッド・ピエール・ジャリコンによって設計されました。自国フランスの建築芸術に韓国の風水地理学的な伝統を取り入れた作品性から、フランス芸術院建築大賞建築家賞にも輝いています。
西洋と東洋の建築をつなぐ鍵を風水地理学的概念に見出しているというジャリコン氏。アクアアート陸橋のコンセプトは「水」で、「火」の気が強いとされる冠岳山(クァナッサン)・牛眠山(ウミョンサン)に囲まれ躍動的な江南(カンナム)から、ソウルの中心・南山(ナムサン)に向かう道の気を鎮めるという意味が込められています。
円形なのは、風水的に吉とされ、山を通って流れるエネルギーを途切れさせないためだそう。 円盤構造、階段などが、山に沿って自然に地形に順応するよう配置されているのも特徴です。
10月までの日中は、287個のスプレーノズルによって滝が演出され、清々しい空気を楽しめます。昼(7:00~19:00、1日2時間ずつ3回)と夜(19:20~21:40、20分ずつ3回)に分かれ運営予定。ただし、風雨が一定の基準を超えると予告なく稼動中断となることもあります。
ライトアップされた夜の姿もまた一見の価値あり。ウォータースクリーン稼動時には、ビームプロジェクトが投影され幻想的な光と映像の饗宴が演出されることも。からりとした陽気で外出にぴったりの季節、散策や観覧の予定に合わせて訪れてみてはいかがでしょう。
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