狭くて不衛生なイメージがあった地下鉄のトイレ。そのトイレが、近頃おしゃれで快適な空間へと進化しているのをご存知ですか?ソウル市は2008年から順次改装を進めており、今年3月には地下鉄1~8号線のトイレ289ヶ所の中から、デザインや施設が優れているトイレBEST10を発表しました。
まずはソウル中心部の1・2号線市庁(シチョン)駅。外国人観光客やオフィス街へ通勤する会社員などの利用が多いことから、座って休める休憩所を入口に設置。壁には絵画や写真が飾られ、都心の駅とは思えないゆったりとしたヒーリング空間に変身しました。
かわいい動物の絵が迎えてくれるのは、7号線オリニ大公園(テゴンウォン)駅のトイレ。動物園や遊園地のある大規模公園の最寄駅として、子どもの利用が多いことに配慮。トイレ内のBGMも童謡にチェンジし、子どもが感じる、暗くて怖いトイレのイメージを払拭しました。
壁の装飾がきれいな5・7号線君子(クンジャ)駅のトイレ。周辺に家具店が多数集まる「家具通り」があることから、洗練されたインテリアをイメージさせるデザインに。駅付近の地域の歴史や文化・産業を反映する要素を取り入れたトイレは、周辺住民からも好評です。
駅の利用者や土地柄に合わせて進化していく地下鉄のトイレ。ソウル市は今年さらに9駅で改修を進める計画で、女性トイレの緊急通話装置を増設するなど、安全性も高めていく方針とのこと。地下鉄を利用の際は、あなた好みのトイレを探してみてはいかがですか?
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