2009年10月に誕生した東大門(トンデムン)歴史文化公園の敷地内に、ソウル東部の新ランドマークとなる東大門デザインプラザ(以下、DDP)が今日、ついにオープンしました。
かつてアジア随一の競技場だった京城運動場を前身とする東大門運動場の跡地に造られたDDP。工期約4年8カ月、総工費約4,000億ウォンと莫大なコストがかけられました。
非線形的な建築デザインを特徴とするイラク出身の建築家ザハ・ハディッド氏が建物を設計。3次元の立体設計技法が用いられています。
形態の異なるアルミパネル45,133枚が使われた建物の内外観は流れるような曲線で、それ自体がひとつの芸術作品です。世界水準の建築物は一見の価値があるといえるでしょう。
DDPは公園部分を含め、大型イベントが開催できるアートホール、韓国デザインと世界トレンドを発信するミュージアム、文化体験やショッピングが楽しめるデザインマーケット、デザインビジネスの拠点となるデザインラボの5施設に分かれています。
営業時間は施設ごとに異なりますが、展示施設を除く公園スペースやデザインマーケット、デザインラボ内のカフェなどは眠らないファッションタウン東大門の各商業施設に合わせて24時間営業。深夜までソウル旅行を楽しみたい観光客のニーズに応えます。
DDP内では開館を記念し様々なイベントも。澗松(カンソン)美術館所蔵の国宝級美術59点が展示される特別展や、世界的なファッションイベントを目指しソウル市が主催する「2014 Seoul Fashion Week」が行なわれていました。
ネットショッピングの台頭により商圏規模縮小が指摘される東大門一帯がDDP開館にかける期待はさまざまですが、さあ果たして復活ののろしとなるのか。ファッションタウン東大門から目が離せません。
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