韓国を代表する古宮・景福宮(キョンボックン)の西側に広がる西村(ソチョン)エリア。その中に、民家を利用したこぢんまりとした空間にも関わらず、今年9月のオープン以降すでに3万人もの人々が訪れたという話題の美術館があります。
それが鍾路(チョンノ)区立パク・ノス美術館。今年2月に逝去した韓国美術界の巨匠パク・ノス画伯が生前に鍾路区に寄贈した生家を活用。400点余りの家具や美術品のほか、500点にのぼる作品を無料で観覧することができます。
実はパク・ノス画伯は、今年8月にイ・ビョンホンと結婚した女優イ・ミンジョンの母方の祖父にあたる人物。それゆえ、この美術館は韓国の美術ファンだけではなく、海外メディアや観光客からも関心を集めています。
注目すべきは、パク・ノス画伯が約40年にわたり家族と暮らした生家。3つの暖炉がある2階建てのフランス風家屋は、韓国伝統の韓屋(ハノッ)様式に西洋の様式が加わった珍しい造り。その歴史・文化的な価値が認められ、ソウル市文化財資料1号に指定されています。
近隣住民に「秘密の庭園」とも呼ばれ、独特の穏やかな雰囲気が感じられるパク・ノス美術館。12月25日までは無料開放されています(来年以降は有料化の予定)。クリスマスまでに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
|