ソウル東部に位置する新堂洞(シンダンドン)は、トッポッキ専門店が軒を連ねる「トッポッキタウン」として有名なエリア。一方で路地裏を散策してみると、下町の風情と歴史を感じられる風景があちこちに残っています。
地下鉄2号線新堂駅の北側に位置するソウル中央市場。アーケードの天井には「黄鶴洞(ファンハットン)別曲 100人話」と題し、市場の商人へのインタビューを通して作られた詩歌を記したカリグラフィー作品が展示されています。
新堂駅の南側には、韓国の登録文化財412号に指定された朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領家屋が。1958年から約3年間居住し、5・16軍事クーデターを計画・指揮した場所として、現代政治史における重要な現場の1つです。
路地裏を歩くと、鍛冶屋通りがあらわれます。建築資材や農機具の部品などを作るカンカンというトンカチの音を聞くと、まるでタイムスリップをしたかのようなどこか懐かしい雰囲気が感じられます。
市場の屋台や近くの黄鶴洞ホルモン横丁では、焼酎を片手に食事を楽しむ地元の人々の姿も見受けられます。都心とは一味違う、懐かしい下町の姿が見られる新堂洞を散策してみてはいかがでしょうか。
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