多数のベーカリーブランドが存在する韓国。フランチャイズ展開を行なうところでは、「PARIS BAGUETTE(パリバゲット)」、「TOUS les JOURS(トゥレジュール)」、「SHILLA(新羅銘菓)」、「CROWN BAKERY(クラウンベーカリー)」が知られています。
中でも1988年創立の「CROWN BAKERY」は、母体であるヨンイルダン製菓まで遡れば65年以上韓国の人々とともに歩んできた老舗ベーカリーブランド。ところが最近営業終了を宣言し、歴史の中に消えようとしています。
「CROWN BAKERY」は、それまでバタークリーム中心だった韓国のケーキ業界に牛乳を使った生クリームのケーキを紹介するのに一役買ったほか、韓国で初めての大規模フランチャイズ展開やテレビCMを行なったベーカリーブランドでもあります。
クッキー生地がのった「ソボロパン」や生クリーム入りの「クリームパン」など、韓国スタイルのパンも豊富だった「CROWN BAKERY」。そんな「街のパン屋さん」が思い出の中に消えるとして、ネット上では残念がる声とともに感謝の声が後を絶ちません。
ハングルの看板で待ち合わせ場所としても有名だった仁寺洞(インサドン)の安国(アングッ)店を含め、加盟店の約75%が9月末までに撤収予定です。近々旅行予定の方は、老舗ベーカリーの最後のパンを味わってみるのも良いでしょう。
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